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2021.05.20
子どもの名前ランキング。大正時代のランキングも!お名前人気ランキングの今昔

日本人の名前には流行もあって、時代によってずいぶん異なります。

今はどんな名前が人気なのか?そして昔はどうだったのか見ていきましょう。

 

こどもの名づけというビッグイベント■


親となった人なら誰でも、こどもが生まれて、あるいは生まれる前に、その子に名づけるというビッグイベントの経験があります。

なかには「名づけ親」に任せる人もいるでしょうが、それもまた親の選択ですよね。

一度名づけたらそう簡単に変えることができない『名前』はとても大切。

責任重大ですが、親が子への願いを託せるという意味では、双方にとって一生に一度の大切な儀式といえるでしょう。

少し前には「キラキラネーム」などと呼ばれる、ヒーローやお姫様のような名前が巷の話題に取り上げられていましたが、近年の統計を見る限りでは、その流行も落ち着いてきたようです。

 

■最新赤ちゃんの名前ランキング■


ベネッセが運営する妊活・妊娠・出産から子育て中の両親を応援する情報メディア『たまひよ』では2005年から毎年赤ちゃんの名づけに関する調査を続けているそうです。

2020年1月から9月までに生まれた赤ちゃんのうち197,740人を対象に行われた、人気の名前や読み方、漢字など、名づけについての調査結果によれば…

男の子は「蓮」(主な読み「れん」)が3年連続、女の子は「陽葵」(主な読み「ひまり」)が5年連続1位となったのだとか。

男女ともに人気上位に大きな変動はありませんが、「陽」「結」など、コロナ禍を受けてか、「あかるさ」や「つながり」など未来への願いを込めた名前が順位を上げているそうです。

 

ちなみに男の子と女の子の名前ベスト10は以下のようになっています。

 

 

 

男の子、女の子ともに、漢字一文字の名前に人気が集まっていること、全体に古風な文字や響きの名前に回帰しているような印象を受けます。

平成生まれの両親にも、日本の伝統文化を見直す機運が高まってきているのでしょうか。

 

■最古の人気の名前ランキング■


家系図を作成するにあたっては戸籍を遡りますが、入手できるもっとも古い戸籍は明治19年式のものです。

つまり記載されている江戸時代末に生まれた人の名前まで調べることができます。

当時の人たちには「人気の名前」というものはあったのでしょうか?

 

明治安田生命保険では、1989(昭和64)年から加入者を対象に生まれたこどもの名前の調査をしているそうです。

1989年時点における加入者の名前からデータをまとめることができた最も古い「人気の名前ランキング」は1912(明治45・大正元)年。

江戸時代まで遡ることはできませんでしたが、最古のランキングをご覧ください。

 

いかがでしょうか?

明治が終わり大正が明けた年ということで、男の子の名前には「正」の字が多く見られるのが分かります。

女の子でも「正子」が4位。

元号の影響が大きかったことがわかります。

 

■「三郎」くん大人気の理由■


「一郎」より「三郎」のほうが順位が上、というのも興味深いことです。

なんと「三郎」は、このあと1917(大正6)年など2回トップに輝いているそうです。

 

命名研究家の牧野恭仁雄さんによると、

「当時は子だくさんで、きょうだいの順番がわかる名前が多かった。長男次男には名前のバリエーションがあるが、三男になると圧倒的に『三郎』が多いため、ランキングが一郎より上」なのだそうです。

大正時代の三郎くんたちにエールを送りたい研究結果ではあります。

 

2位の「清」は1920(大正9)年から7年間1位を獲得しているとか。

これも牧野さんが「明治以降、儒教的な道徳観を表す字が多かった」と解説しています。

 

■欠乏感や不安感を映す名づけ■


いっぽう、女の子の名前では「千代」が1位で「千代子」が7位。

牧野さんは「久子」とともに「欠乏感や不安感を表す名前」と分析しています。

 

「千代」「千代子」は1926(大正15・昭和元)年まで必ずどちらかがトップ10入り。

「久子」はなんと1938(昭和13)年までトップ10に入り続け、1位を3回獲得しているそうです。

 

当時は医療が発達していなかったため、こどもが病気で命を落とすことが多くありました。

親はこどもの健康と長寿を願い「千代」「千代子」「久子」と名づけたのだそうです。

医療や保険制度が整うにつれ、こどもが健康に育つようになりこれらの名前は減っていったのだとか。

 

 ■人気があったカタカナの名前■


2位の「ハル」3位の「ハナ」、6位の「ヨシ」8位の「キヨ」と、カタカナ2文字の名前が10位中4つ入っていることも特徴的。

これは江戸時代に女性に2音の名前をつけていた名残りと見られ、大正時代まで続いていたそうです。

いまの世代から見るとひいおばあさんあたりまでたどると「ハル」さんたちが多く見つかるかも知れません。

 

■昔も今も親の願いは■


元号にちなんだ名前や道徳観を表した名前、長寿を祈る名前をつけていた明治生まれの両親たち。

平成に生まれて古風な漢字の名前を好んでつける令和の両親たち。

どちらもこどもの幸せな人生を願う気持ちに変わりはないでしょう。

家系を遡ることで、そのように代々続く親たちの愛情の連鎖を感じられたら。

それもまた素晴らしいことに違いありません。

 

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