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2021.04.04
戦前は『樺太』に本籍がある人もいました。ソ連に占領された今でも戸籍を取ることが出来ます!

かつて日本の領土だった『樺太(からふと)』。

現在はロシア連邦が統治していますが、そこに住んでいた日本人は当然のことながら『戸籍』を有していました。

本籍が樺太にあった方の戸籍はいまどうなっているのでしょうか?

 

■樺太(からふと)って?■


樺太(からふと)は、オホーツク海に浮かぶ、北海道とほぼ同じ面積を持つかなり大きな島です。

樺太の領有は、日本とソビエト連邦(ソ連)の間でたびたび入れ替わっています。

日露戦争に大日本帝国が勝利した後、アメリカ合衆国大統領セオドア・ルーズベルトの斡旋によって明治38年、日本とソビエト連邦の間で「ポーツマス条約」が結ばれました。

ポーツマス条約での合意で、樺太は北緯50度線を境にして南半分を「樺太」として大日本帝国が、北半分を「サハリン」としてソ連が領有することになりました。

樺太には地方行政官庁として樺太庁が設置されていましたが、昭和17年には内地へと編入されました。

その当時の樺太の人口は、約40万人だったそうです。

 

■ソ連軍の侵攻による樺太占領■


太平洋戦争末期の昭和20年8月9日、ソ連は日ソ中立条約を一方的に破棄して樺太に侵攻しました。

ソ連の目的は、ポーツマス条約で日本に割譲させられた南樺太の奪還と、北海道侵攻への足がかりの確保でした。

この「樺太の戦い」は、太平洋戦争での日本本土における最後の戦いです。

昭和20年8月15日には日本がポツダム宣言を受諾しましたが、ソ連軍の侵攻は止まらず「樺太の戦い」は、8月25日になってやっと終わりました。

「樺太の戦い」での日本軍の抵抗の強さを見たソ連軍は、続く北海道への侵攻を躊躇したそうです。

もしかしたら、樺太に続いて北海道までもがソ連に占領されていたのかもしれないと思うと怖いですね。

当時40万人の日本人が樺太に住んでいましたが、ソ連が住民の移動を禁止したことで、本土へ無事脱出できた住民は10万人程度だったそうです。

その後の、昭和21年から昭和24年までかけて28万人が北海道へと渡りました。

 

■サンフランシスコ講話条約による樺太放棄■


昭和27年、サンフランシスコ講話条約が発効すると、日本は南樺太の領有権を放棄させられました。

しかし、南樺太の引渡先はサンフランシスコ講話条約には定められてはいませんでした。

また、ソ連はサンフランシスコ講和条約への調印を拒否しており、条約の当時国でないので、条約の内容がソ連に適用されることもありません。

つまり、南樺太の領有権については、実は国際法上は未定のままなのです。

 

■樺太に保管されていた戸籍は?■


樺太に住んでいた40万人の日本人は本土へ引き揚げることとなりましたが、戦争による混乱もあって日本に無事持ち帰ることが出来た戸籍は、樺太にあった42市町村のうち下記の6村のみでした。
持ち帰ることのできなかった戸籍の行方は分かっていません。
おそらくロシア政府が保管してホコリをかぶっているのではないかとい思いますが、おそらく今後も返却されることはないでしょう。

【戸籍の一部が保管されている村】
大泊郡遠淵村(とおぶちむら) 戸籍簿 15冊 除籍簿 3冊
大泊郡知床村(しれとこむら) 戸籍簿 1冊
大泊郡富内村(とむないむら) 戸籍簿 4冊
元泊郡元泊村(もとどまりむら) 戸籍簿 8冊
敷香郡内路村(ないろむら) 戸籍簿 9冊
敷香郡散江村(ちりえむら) 戸籍簿 4冊

これら戸籍は現在、外務省アジア大洋州局地域政策参事官室外地整理班が保管しています。
ただし、戸籍は法務省の管轄ですので、外務省は単に行政文書として事実上保管しているにすぎません。
戸籍として交付請求ができるわけではなく、単なる保存書類の写しを請求できるということになります。
外務省が戸籍として管理しているわけではありませんので、終戦後の婚姻や出生等や終戦後の本土への転籍などは記載されていません。


【申請先】

〒100-8919

東京都千代田区霞が関2丁目2番1号

外務省アジア大洋州局地域政策参事官室外地整理班

 

なお、北方領土に本籍があった方についての戸籍を取る場合には、色丹島、国後島、択捉島で保管されていた戸籍の一部が釧路地方法務局根室支局で、歯舞群島で保管されていたものの一部が根室市で保管されています。

 

家系図作成にあたって、先祖が樺太にいたということもあるかもしれませんよね。

このような難易度の高い戸籍調査も、戸籍のプロである『家系図ラボ』にお任せください。

 

【近藤】

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