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2022.06.21
「あなたはお子さんと話をよくされていますか」 インターネット社会において日本の小中学生は親とどのようなコミュニケーションを取っているか 

日本・アメリカ・中国・韓国の小学生と中学生を対象にした「インターネット社会の親子関係に関する意識調査」

 

 

家系図を作成したいと思う動機の一つには

「家系図によって

親子間のコミュニケーションを深めたい」

というものがあるようです。

 

両親や祖父母から我が家のルーツについて

もっと話を聞いておけばよかった、

と後悔され、

自分のこどもや孫にはしっかりした家系図を遺してやりたい、

と思われる方もいらっしゃいます。

 

 

親子間のコミュニケーションの形は、

家庭によってさまざまではあります。

 

それが密に取れているか、

それともどうも取りにくい状況にあるのか、

他の家庭ではどうなのだろう、

という疑問に、

平成30(2018)年に国立青少年教育機構が行なった

「インターネット社会の親子関係に関する意識調査

報告書 –日本・米国・中国・韓国の比較」

がありました。

 

 

4年前のものになりますが、

4か国それぞれの

小学校5年生、6年生、

中学1年生、2年生

(小学校中学校おのおの1000人前後、中国は2000人強)

に対して調査しています。

報告書から、

とくに日本の親子のコミュニケーションについて

詳しく見ていきましょう。

 

 

 

親とよく話し、話すのが好きな日本の小中学生

 

日本の小学生は「親(保護者)」と「よく話している」

回答した割合が85.3%でした。

 

「親と話すのが好き」と答えた割合も

91.1%(「とても好き」と「まあ好き」を含めて)。

 

どちらの割合も4か国中もっとも高くなりました。

 

中学生になると、

親と「よく話している」の回答は77.3%になり、

米国が81.5%でいちばん高いという結果でした。

 

ちなみに中国は「よく話している」小学生が59.4%、

中学生が54.5%でもっとも低くなっています。

 

 

話す内容は「学校のこと」「ともだちのこと」が多く

「自分の将来のこと」が4か国中もっとも低いという結果でした。

 

とくに中学生では「自分の将来のこと」

米・中・韓は約3割なのに対し、

日本は1割にとどまっています。

 

日本では将来のことというと当面の進学の問題になり、

親子だけではなく学校や塾との三社面談などの機会に

なってしまうのかも知れません。

 

 

 

家族が一緒にいてもそれぞれスマートフォン操作

 

 

「家族が一緒にいてもそれぞれが

自分の携帯電話やスマートフォンを操作している」

という設問に対し、

「よくある」と回答した日本の小学生の割合が23.9%、

中学生が26.3%で米・中・韓の役1割に比べて倍の高さでした。

 

 

また「私が親と話そうとするとき親は

『時間がない』『いま忙しい』などという」

ことが「よくある」「たまにある」と回答した小学生の割合は

日本が44.1%でもっとも高く、

ついで中国36.6%、米国31.2%、韓国22.0%の順になっています。

 

中学生になると日本は36.5%と低くなりましたが、

それでも4か国のうちではいちばん高い割合でした。

 

 

「親は真剣に私の話を聞いてくれる」という設問で

もっとも回答の割合が高かったのは

韓国の小学生83.4%、中学生79.8%です。

 

日・米・中はいずれも小学生中学生ともに6割前後でした。

 

 

 

親子で一緒にする行動 日本ではテレビを見たり出かけたりが多い

 

 

親との行動では、

親と一緒に「テレビを見る」という設問に対し

「よくある」と回答した小学生の割合は、

日本が70.8%であり、

韓国63.7%、

米国47.9%、

中国35.3%

に比べて高くなっています。

 

中学生は小学生に比べてやや低くなっているものの

4か国のうちではやはりいちばん高い割合です。

 

 

親と一緒にインターネットを利用する」ことが

よくある」と回答した小学生の割合は、

日本が15%以上となり、

米国より低くなっていますが、

中国・韓国よりは高くなっていました。

 

 

親と一緒に「本を読む」ことが「よくある」

回答した小学生の割合は、

中国24.8%、韓国17.1%、米国11.8%に対し、

日本が8.8%ともっとも低い結果でした。

 

中学生になると4か国ともその割合は低下しますが、

日本は「たまにある」を合わせても17.8%にどどまり、

もっとも低くなりました。

 

 

親と一緒に「買い物や遊びに出かける」ことが

よくある」と回答した小学生は

日本が65.9%でもっとも高く、

ついで韓国60.9%、米国59.4%、中国53.5%の順でした。

 

中学生では4か国とも約5割となっています。

 

 

 

親との意見の食い違いはどんなことについて起こるか

 

 

「最近の半年間、

あなたは親と意見の食い違いがあったか(複数回答)」

という問いに対して、

日・中・韓の小中学生とも、

「生活習慣について

(睡眠、食事、テレビの視聴時間など)」

勉強について(宿題や成績など)」が上位を占めましたが、

米国は

家事について(部屋の片付け、家事の手伝いなど)」が

トップでした。

 

また、最近の半年間で

親との意見の食い違いは「とくにない」

答えたのは日本の小学生が36.2%で

もっとも高くなっていました。

 

 

 

日本の小中学生と親とのコミュニケーションはおおむね良好

 

 

「インターネット社会の親子関係に関する意識調査」の報告書から

以上を見たところでは、

日本の小中学生と親とのコミュニケーションは

おおむねスムーズに行われているような印象を受けます。

 

少し気になるのは、

こどもが親と話したいといったときに

親が「忙しい」「時間がない」ということが

「よくある」「たまにある」と回答した小学生の割合が、

日本は44.1%で4か国中もっとも高かったことでしょうか。

 

日本の小中学生は、

親とよく話していて、

親と話すのが好きだともいってくれています。

 

彼らが「話したい」というときには、

なんらかの理由や思いがあるはず。

 

用事や仕事をいっとき脇に置いて、

彼らの言葉に耳を傾けようではありませんか。

 

親子のコミュニケーションはなにか特別なことをしたり、

特別なときを持ったりしなくても、

親に向き合う意識さえあれば、

普段の生活のなかでより深まっていくでしょう。

 

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