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2023.08.08
「ゴッドファーザー」公開50周年 

「ゴッドファーザー」公開50周年 コルレオーネ・ファミリーの家系図とは

 

映画「ゴッドファーザー」が公開されてから

昨年の2022年で50周年を迎えました。

 

公開時の盛り上がりを覚えている人は

かなりの年配ということになります。

 

その後にテレビの洋画劇場で放映されるようになってからは、

一般にも「ゴッドファーザー」という言葉が広まりました。

 

本来の「名付け親」という意味を飛び越えて、

マフィアやギャングの「親分」の代名詞のようでした。

 

「ゴッドファーザー」シリーズを

まだ見たことのない方にも、

50周年なら見返してみようかと思われる方にも、

映画史に残る三部作の概略を、

わたしたちの大切なテーマである

「家系図」とともにお届けします。

 

 

「ゴッドファーザー」を頂点とするファミリーを描いた作品

 

『ゴッドファーザー』アメリカの作家マリオ・プーゾ

1969年に出版した犯罪小説です。

この小説をもとに、

フランシス・コッポラ監督1972年に映画化をしました。

 

イタリアなど伝統的なカトリック世界では、

こどもが生まれて洗礼を受けるときに

その子の名付け親(ゴッドファーザー)である代父と代母とが、

その子の後見人的存在として生涯に渡り関わりを続けていました。

 

初代主人公であるヴィトー・コルレオーネ

1892年シチリアのコルレオーネ村で生まれましたが、

9歳のとき、父と兄を殺されて

アメリカにたった一人で移住してきます。

 

アメリカのイタリア人社会でも

「ゴッドファーザー」との関わりは重要視されて、

とくにマフィアの世界ではボスとして

「ファミリー」に庇護を与える存在でした。

 

ヴィトーが一代で築き上げたファミリーには

直系の息子が3人いました。

 

長男ソニーは血の気が多く、

次男フレドは逆に気が弱い、

三男マイケルは大学に進み

父からは弁護士か政治家になることを期待されていました。

 

第二次世界大戦が終わり、

マフィアの世界にも変化の波が押し寄せますが、

ヴィトーが麻薬を扱うことを拒否したことから抗争が勃発。

 

ソニー殺され

ヴィトーも襲われて危篤となります。

父想いのマイケルは敵を討つため、

ファミリーに入るのでした。

 

ヴィトーは奇跡的に回復し

マイケル跡目を譲りました。

 

穏やかな隠居生活に入りましたが、

ある日庭で孫と遊んでいるうちに倒れて帰らぬ人に。

 

マイケルは「父の後は継がない」という

妻のケイとの約束を破ることになり、

ケイとの溝が深まってしまいます。

 

マイケルが父の代からの子分たちからの挨拶を受ける部屋と

ケイのいる部屋の間の扉が、

子分の一人によって閉められるという、

印象的なシーンで「ゴッドファーザー」第一作は終わります。

 

 

二代目マイケルの苦悩を描く「ゴッドファーザーⅡ」

 

映画マニアのあいだでは

 

「『ゴッドファーザー』は二作目がいちばん面白いが、

面白がるためには一作目を見ておかなければならない、

という意味で一作目も重要」

 

といわれているとかいないとか。

 

じっさい、

1974年に公開された「ゴッドファーザー PARTⅡ」は、

青年ヴィトーニューヨークの裏社会でのし上がっていくさまと、

ヴィトー亡き後のファミリーをまとめて家業を大きくしていく

マイケルが交互に描かれており、

映画としてのダイナミズムあふれる作品です。

 

人に有無をいわさぬ迫力と魅力で

ファミリーを率いたヴィトーと、

インテリであるがゆえに苦しみ、

兄たちや妻子まで失うことになる孤独なマイケル

 

対照的な二人の姿は、

ときに犯罪映画であることを忘れさせるほどの

切なさに満ちています。

 

邪魔になる者を冷酷に排除しながら、

家族には限りない愛情を注ぐ「ゴッドファーザー」は、

時代や国を超えた「父」という存在の象徴でしょうか。

 

男性社会そのもののファミリーにある、

母親愛人といった女性たちは、

愛されながらも忍耐を強いられ、

夫や父親や息子を失えば悲しみの涙に暮れるしかありません。

 

そんな女性たちの哀しみも丁寧に描かれています。

 

 

 

16年後に作られたPART Ⅲには賛否両論

 

「ゴッドファーザー PARTⅡ」の公開から

16年経った1990年「ゴッドファーザー PARTⅢ」が公開されました。

 

俳優陣も年を重ね、それぞれ渋くなっています。

 

とくにマイケル役アル・パチーノ

渾身の演技と老けメイクによって、

ほんとうに最期を迎えてしまいそう。

 

コルレオーネ・ファミリー

絶大な勢力を持って全米のマフィアの上に君臨していますが、

マイケルは犯罪ビジネスから身を引いて、

コルレオーネを堅気の大企業へと転身させるために策をめぐらせます。

 

しかし、敵味方入り乱れての抗争は裏切りにつぐ裏切りで

収まりを見せません。

 

マイケルの実の息子は声楽の道に進み、

ファミリーを兄ソニーの息子ヴィンセントに譲ろうとした矢先、

裏切りの魔の手は最愛の家族に迫ります。

 

晩年を孫と過ごした父ヴィトーのような幸せはマイケルには訪れないのか。

三部作の最後は、

ぜんぶを見通した観客にとってもとても寂しいものでした。

 

 

「PARTⅢ」については、

キャスティングやストーリー展開などに関して賛否両論があるようです。

 

2020年にコッポラ監督自ら、

フィルムと音声を修復し、

新しく編集しなおした「The Godfather Coda(最終章)」が公開されました。

 

日本でもブルーレイで

「ゴッドファーザー<最終章>:マイケル・コルレオーネの最期」が発売され、

新たな話題となりました。

 

現在「ゴッドファーザー」と

「ゴッドファーザーⅡ」

そして「ゴッドファーザー<最終章>:マイケル・コルレオーネの最期」が

Amazonプライムで配信されています。

 

自宅で気軽に見ることができますので、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

 

最後に本国の公式サイトより、コルレオーネ家の家系図を。

名優揃いの豪華な一枚です。

 

 

 

 

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