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2023.08.25
「敬老の日」について 起源は?喜ばれるプレゼントは?世界では?

喜ばれるプレゼントは?世界では?

 

ことし2023年の「敬老の日」は9月18日月曜日です。

 

敬老の日」がかつて9月15日だったことを覚えている人は

もうすっかり大人ですね。

 

2003年、「敬老の日」は

「国民の祝日に関する法律及び老人福祉法の一部を改正する法律」によって、

9月15日から「9月第3月曜日」に移動しました。

 

ちなみに2003年には上の法律によって

海の日」も7月20日から「7月第3月曜日」に移動。

 

これらに先立ち、

2000年には「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律」によって、

成人の日」が1月15日から「1月第2月曜日」に移動、

体育の日」が10月10日から「10月第2日曜日」に移動して

名称が「スポーツの日」と改められました。

 

以上を総称して「ハッピーマンデー制度」といいます。

この制度によって、

土日月の三連休が1年のうち4回増えたというわけです。

 

 

「敬老の日」の発祥と起源

 

敬老の日」は、

昭和22(1947)年、

兵庫県多可郡野間谷村(現在の多可町)で、

お年寄りの知恵を生かした村づくりをしよう

という考えのもと

としよりの日」が制定されたのがはじまりです。

 

農閑期であり気候もよい9月15日の「としよりの日」は

昭和25(1950)年には兵庫県全体に広がり、

しだいに全国に広まっていきました。

 

その後、呼びかたを改め、

昭和39(1964)年に「老人の日」に改称、

昭和41(1966)年には

国民の祝日「敬老の日」として定められました。

 

9月15日が選ばれた歴史的な理由は二つの説があります。

 

一つには聖徳太子が大阪の四天王寺

悲田院を建立したのが9月15日だったからという説。

 

悲田院」というのは現在でいう老人ホームです。

 

もう一つは、

元正天皇が717年に養老の滝に御幸したのが9月15日だった、

という説。

 

養老の滝は「万病を癒す薬の滝」といわれ、

ここに御幸した女帝の元正天皇は元号を

養老」と改めたそうです。

 

 

 

9月15日も「老人の日」として残っている

 

国民の祝日は昭和の時代から日にちで

国民に親しまれていました。

 

敬老の日」もその一つで、

「ハッピーマンデー制度」が適用されて

9月15日から「9月第3月曜日」と改められたときには

「歴史ある日にちを変えて欲しくない」

「長年慣れ親しんでいた日付が変わってしまうのは忍びない」

という意見が多く寄せられたそうです。

 

 

そこで「敬老の日」とは別に、

9月15日を「老人の日」として新たに制定するという策が取られ、

老人福祉法によって定められました。

 

「敬老の日」

「多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」

国民の祝日。

 

「老人の日」

「老人が自らの生活の向上に努める意欲を促す」

という啓蒙の意味を持った日です。

 

また、9月15日から21日の1週間は

老人週間」と指定されていて、

その趣旨は

広く老人の福祉についての関心と理解を深めるとともに、

老人に対し自らの生活向上に努める意欲を促す

だそうです。

 

 

「敬老の日」のお祝いは何歳から?

 

昭和の時代に比べると

令和のお年寄りはほんとうに元気で若々しい。

 

あわてて「敬老の日だからお祝いを」といいだしたら、

がっかりさせてしまうかも知れませんね。

 

老人の日」や「老人週間」を定めている老人福祉法では、

老人は65歳以上とされています。

 

またWHO世界保健機関でも65歳以上を高齢者と定めています。

 

敬老の日」は一般的には65歳以上の方

敬いお祝いする日と考えてよさそうですね。

 

家庭や親族でお祝いする場合には、

お孫さんから祖父母へのお祝いとすると喜ばれそうです。

 

デパートやギフトショップでは

熨斗の表書きをお孫さんの名前にすることを勧めています。

 

たしかに、どんなに若いおじいちゃんおばあちゃんでも、

孫からのプレゼントならば喜んで受け取ってくださることでしょう。

 

 

 

「敬老の日」のプレゼント、人気ベスト5

 

あるアンケートによれば、

おじいちゃんがもらってうれしい敬老の日プレゼントは、

複数回答で、

 

1位 お酒(29.5%)

2位 洋服や装飾品(11.5%)

3位 和菓子 (8.5%)

4位 商品券・ギフトカード(8%)

5位 その他 (7.5%)

 

 

おばあちゃんも同じく複数回答で、

 

1位 お花(26.5%)

2位 和菓子(12%)

3位 洋菓子(10%)

4位 その他(10%)

5位 洋服や装飾品(8%)

 

 

だったそうです。

おじいちゃんはお酒を楽しみにしていて、

おばあちゃんは「団子より花」。

 

値の張るものより、

孫やこどもたちからの気持ちのこもったプレゼントが

喜ばれるのはいうまでもありませんね。

 

 

 

世界の「敬老の日」

 

お国変われどお年寄りを敬う気持ちに変わりはないでしょう。

5つの国の「敬老の日」をご紹介しましょう。

 

 

アメリカ

 

9月第2日曜日が「祖父母の日」とされています。

孫から祖父母へ花やグリーティングカードを贈るそうです。

 

 

イタリア

 

10月2日が「祖父母の日」。

行政主催のイベントが行われます。

日本のように祝日とはなっておらず、

プレゼントを贈る習慣もありません。

 

 

ポーランド

 

1月21日が「祖母の日」、1月22日が「祖父の日」と

二日に分かれています。

日本と同じように食事会を開いたり、

メッセージカードを贈ったりもしますが、祝日ではありません。

 

 

中国

 

旧暦の9月9日を「重陽節」と呼び、

古代から続く歴史があります。

菊の花を愛で、菊酒を飲んで、長寿や無病息災を祈ります。

 

 

韓国

 

「老人の日」と呼ばれる日はありますが、

普段から「高齢者を敬うのは当たり前」という思想が根強いために

特別な風習はありません。

 

 

 

2023年9月18日の「敬老の日」を、

親族や地域の高齢の方々を敬い、

感謝をする日として改めて意識していただければ幸いです。

 

 

 

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