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2022.10.17
「氏神様」と「産土様」の違いは?どちらの神様にもしっかり護っていただきましょう

「氏神様」と「産土様」の違いは?どちらの神様にもしっかり護っていただきましょう

 

年明けには初詣、こどもが生まれたらお宮参り

七五三結婚式厄年には厄除け、など、

人生の始まりや節目、

一年の節目にも、

神社にはお世話になっていますね。

 

 

受験のときには絵馬を書いて合格祈願をしたり、

年頃になれば縁結びの神様にお参りにいったりもします。

 

趣味の御朱印集めで神社巡りをしているという話もよく聞きます。

 

わたしたちの生活と人生のいつも近くにある神社ですが、

さらに身近に感じられるように、

「氏神(うじがみ)様」「産土(うぶすな)様」お参りに

いってみませんか、というのが今回のブログのテーマです。

 

 

 

氏神様と産土様

 

お祭りのときに「氏子(うじこ)」

という言葉を聞いたことはありませんか。

 

「氏子」たちの神様が「氏神(うじがみ)」つまり、

その土地に住む人々のための神社です。

 

かつての日本人は、

一つの土地に同じ氏姓を持つ人々が住み、

代々祖先を神としてお祀りしていました。

 

それが「氏神」の始まりです。

 

 

現代では、

親戚一同がずっと同じ地域に住むことはありませんし、

進学や仕事によって住む地域も変わります。

 

(日本人が引っ越しというものを始めたのは

昭和30年代のことだそうです)

 

ですから「氏神」の定義も

「自分がいま住んでいる地域をずっと守ってくださっている神様」

と理解したほうがよさそうです。

 

「産土(うぶすな)様」というのは、

自分が生まれた土地に古くからいらっしゃる「氏神様」ということです。

 

「産土」とは読んで字のごとく「出生地」を意味します。

 

「産土様」は、

わたしたちが引っ越しをしてどこにいっても

見守ってくださっている、のだとか。

 

つまり

「氏神様」はその地域に住んでいるときにお世話になる神様

「産土様」は生まれたときからずっとお世話になっている神様

なのです。

 

 

 

氏神様にお参りするタイミングと目的

 

氏神様が土地の神様なのであれば、

引っ越してきたときに

「よろしくお願いします」

の気持ちを込めてご挨拶にいくのはいかがでしょうか。

 

いまは引っ越しの挨拶が

人間同士ではあまりなされないようです。

 

集合住宅に住んで

隣や上下の人を知らないということも珍しくありません。

 

治安上、

助け合いよりも

個人情報を守るほうが大切という考えかたもあるでしょう。

 

氏神様への引っ越しのご挨拶の場合、

個人情報は守られますので安心です。

 

とはいえ、ある神社へのお参りの専門家によると、

神様の前では住所氏名を名乗るのが礼儀だそうです。

 

「〇〇町◯丁目✖️✖️の✖️に引っ越してまいりました

□□□□と申します。

こちらの土地に住まわせていただきますので、

どうぞよろしくお願いいたします」

 

と、心のなかでもよいので、

神様にしっかりお伝えしてください、とのことです。

 

 

初詣にも氏神様がお薦めです。

 

遠くの有名神社より、近くの氏神様

 

昨年一年護っていただいたことへの感謝と、

今年自分が成そうと思っていることを告げて、

この一年もどうぞ見守ってください、

とお願いするのがよいそうです。

 

 

毎月の「みそか」つまり月末にお参りすることも

氏神様は喜ばれるとか。

 

「今月もありがとうございました」

という感謝の言葉を、

氏神様は待っていらっしゃるようです。

 

以上が氏神様へのお参りのタイミングと目的です。

 

 

では産土様にはいつ、

なんの目的でお参りしたらよいのでしょうか。

 

 

 

自分の産土様を調べることから

 

わたしの産土神社はどこだろう。

 

興味を持ったら、まず、ご自分の出生地を調べてみましょう。

 

親御さんに聞けるようでしたら聞いてみてください。

おかあさんが里帰りして出産された場合もあります。

 

 

ただ出生地といっても

産土神社の特定の場合は、

産院や病院のあった場所を指すのではない

というのが定説だそうです。

 

生まれて最初に落ち着いた場所

という探しかたがよいでしょう。

 

その土地の氏神様を探してみてください。

 

 

お宮参りをした神社を産土様ととらえるむきもあるようです。

 

これも、出生地から遠い有名神社でお宮参りをする場合もあり、

最後は自分の直観で決めてください、と、これも専門家の言葉です。

 

 

産土様へのお参りの目的

 

産土神社が特定できたら、

折りを見て実際にお参りにいってみましょう。

 

鳥居をくぐったあたりから

なにか感じるものがあるかも知れません。

 

本殿の神様の前まできたら、

やはり住所と氏名、生年月日を告げましょう。

 

そして、これまで見守ってくださったことへの感謝を伝えます。

 

 

氏神様へのお参りも同じなのですが、

神様にはお願いごとをするよりも

感謝の気持ちを伝えることのほうが大切なのだそうです。

 

人間同士でも、

なにかをしてあげたときに

心から感謝してくれる人には

「またいつでもいってね」といいたくなりませんか。

 

神様も同じなのだとか。

 

 

産土様にお参りすると、

どこか気持ちが晴れ晴れするのを感じます。

 

帰りに付近を散策したり、

土地のおいしいものを食べたり、

お土産を買ったりするのもいいですね。

 

有名なパワースポットを訪れるのも楽しいものですが、

産土様という自分だけのパワースポットで、

魂と心と体をリフレッシュしてみませんか。

 

11月に入るといよいよ七五三の時期がやってきます。

お参りはお子様の産土神社を訪れて、

「大きくなりました、これからもよろしくお願いします。」

とご挨拶に行かれるのはいかがでしょうか。

 

着物を召した立派な姿に神様も喜んでくれることでしょう。

 

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