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2023.03.14
「祖先」「子孫」を表す言葉はこんなにたくさんある

「祖先」「子孫」を表す言葉はこんなにたくさんある。血や家系のつながりを大切にしてきたわたしたちの文化のあらわれ


 

「わたしの語彙は少ないんです。

もっと本を読んでおけばよかった」

とお嘆きのみなさん。

 

そんなことはありません。

 

語彙というのは、

自分が思っているボリュームの

ざっと10倍はあるはず。

 

というのはブログ筆者が文章を書く上で、

たくさんの方々とお話をしてきて得ている実感です。

 

いまいいたいことに

ぴったりの言葉が思いつかなくても

心配いりません。

 

一語で表さなければいけないという決まりはないのです。

 

「こんな感じなんだけど」という

ほわっとしたところから、

いくつも言葉を遣って表してみてください。

 

一語にあてはめようとするより、

あなたらしいユニークな表現になるでしょう。

 

今回は「祖先」「子孫」

このブログの基本中の基本である言葉について、

調べてみました。

 

このひとときで、

あなたの語彙を気軽に増やしていただければ幸いです。

 

 

「祖先」と「先祖」の遣いわけはいかに

 

「祖先」「先祖」

 

同じ意味で遣ってもいいような、

ちょっと違うような、微妙な二語ですね。

 

比較してみましょう。

 

「祖先」「先祖」ともに、

ある血統、家系においてその初代に当たる人、

また、それを受け継いだ先代までの人々の意味を表します。

 

ただ「祖先」のほうが

古い系統を指す意識が強いようです。

 

たしかに、おじいさんのことを

「わたしの祖先」とはいいにくいですね。

 

「祖先」がふさわしくなるのは何代くらい前でしょう。

 

昭和一桁生まれのおじいちゃんおばあちゃん?

大正、明治、江戸時代くらいまで遡ったら「祖先」ぽい?

 

人それぞれの感覚によるので正解はありませんが、

古いほうならいくらでも遣えそうです。

 

たとえば「人類の祖先」ネアンデルタール人にでも。

 

「先祖」のほうでは、

孫に「おじいちゃん」と呼ばれたくなくて

「ご先祖様」と呼ばせているという俳優さんがいました。

 

これはやはり「祖先様」ではなく「ご先祖様」ですね。

 

まだまだ元気なおじいちゃんを

そう呼ばせることでお孫さんが混乱しなければよいのですが。

 

「先祖返り」という言葉があります。

 

「親に現れていない、

先祖(とくに祖父母)の遺伝上の特徴が、

子に現れること」。

 

これも「祖先返り」とはいいません。

 

 

こんなにあった「祖先」を表す言葉

 

調べてみると「祖先」

表す言葉はたくさんありました。

 

自分が系統を引く、

おもに祖父母より遠い人を指す言葉として、

 

 高祖(こうそ)

 始祖(しそ)

 曩祖(のうそ)

 先つ祖(さきつそ)

 先世(せんぜ)

 

先人

 御祖(みおや)

 世祖(せいそ)

 人祖(じんそ)

 太祖(たいそ)

 

これらの言葉のルーツはもちろん中国

中国の「先人」たちがいかに

「祖先」を重んじていたかがうかがえますね。

 

 

 

「子孫」にもさまざまないいかたがある

 

さて「子孫」です。

「一つの血統を受け継ぎ生まれてきた、

あるいはこれから生まれてくるもの」の意味。

 

「子孫」にもさまざまないいかたがありますが、

それらも上の語義にいう

「生まれてきたもの」

「これから生まれてくるもの」の両方を指します。

 

子子孫孫(ししそん)

孫子(まごこ)

後代(こうだい)

後世(こうせい)

後裔(こうえい)

末代(まつだい)

末裔(まつえい)

 

歌舞伎などを観ていると

よく聞く表現

「孫子の代まで祟ってやる」

「末代までの恥」

 

子孫と自分の家系を

大事に思う気持ちがあるからこその、

祟りの恐ろしさや恥をかくことの

情けなさなのでしょう。

 

「末裔」というと

「平家の末裔」と浮かんでくるのは、

落武者伝説の類に

どこかロマンを感じているからかも知れません。

 

 

「子子孫孫」の遣いかた

 

「子孫」でも意味は通じるのに、

それぞれを重ねて「子子孫孫」というのは面白いですね。

 

こどもと孫が二人ずついるという意味、

ではもちろんなくて、

「子から子へ、孫から孫へと長く受け継がれていく」

ことを指します。

 

普遍的なものが、

時代を超えて引き継がれる様子を表す言葉です。

 

それぞれの時代を独立したものとして扱うために

「子々孫々」「々」を使わずに

「子子孫孫」と書く、

という説もあるそうです。

 

「子子孫孫」が未来に向かう言葉ならば、

対称となる言葉は「先祖代々」

 

「先祖代々」の血を受け継いだわたしたちが

「子子孫孫」へとそれをつなげていく。

 

二つの四文字熟語にはさまれて身の引きしまる思いで

「責任重大」ともう一つ四文字熟語が出てきました。

 

いかがでしたでしょうか。

 

楽しんで遣い、

ときにいいかえてみることで、

語彙は豊かになっていきます。

 

家系や血統以外にも、

ご自分が大切にしているものやことについて、

言葉の側面から確かめてみるのも

面白いのではないでしょうか。

 

「先祖代々」の歴史を、

「子子孫孫」につないでみませんか?

 

家系図ラボが子孫へつなぐ家系図を作ります。

 

 

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