2023.04.19
『鬼滅の刃』竈門家の家系図
『鬼滅の刃』竈門家の家系図
令和の大ヒット作『鬼滅の刃』
2019年の「竈門炭治郎立志編」アニメーション放送開始で
こどもから大人までを巻き込んだ『鬼滅の刃』ブーム。
2020年には「無限列車編」の劇場版が公開、
ついで2021年10月には「無限列車編」の
アニメーションテレビ放送がありました。
2021年12月からは「遊郭編」の放送が始まり、
ついに、2023年4月9日、
新シリーズ「刀鍛治の里編」がスタートし、
さらなる盛り上がりを見せています。
人喰い鬼に母ときょうだい4人を殺された炭治郎が、
一人、生き残ったものの鬼にされた妹禰󠄀豆子を
人間に戻すべく鬼たちに闘いを挑むというストーリー。
きょうだい愛・家族愛の物語であり、
炭治郎が属する「鬼殺隊(きさつたい)」の
面々との同志愛の物語でもあります。
また、鬼たちももとは人間であったことから、
個々には切ない過去があり、
大人の視聴者や観客も涙を抑えられなかったようです。
以前のブログで、
小学生のこどもたちに尊敬する人を聞いたら、
ベスト10のうち7人が
『鬼滅の刃』の登場人物だったという話題に触れました。
あとの3人は「おかあさん、先生、おとうさん」で、
残り全員が『鬼滅の刃』からだったということに驚きを覚えます。
『鬼滅の刃』とその登場人物たちは
令和のこどもたちの心に深く刻まれることとなるのでしょう。
主人公・竈門炭治郎の家系は戦国時代から
※ここから先は漫画にでてくるお話で、
アニメを楽しみにしている方はネタバレとなりますので、
ご注意ください。
大正時代を舞台に描かれる『鬼滅の刃』ですが、
じつは前日譚(ぜんじつたん)と後日譚(ごじつたん)といえる
時代のストーリーもあります。
※前日譚:物語が始まる前のお話。後日譚:物語が落ち着いた後のお話。
つまり、炭治郎の先祖と子孫も登場するのです。
竈門炭治郎の家系図は以下のようになっています。
https://mitaiyomitai.com/manga/post-22995/より
家系のはじまりは炭吉とすやこの夫婦。
作中では炭吉は昏睡状態の子孫である
炭治郎の夢の中に登場しました。
代々炭焼き職人の家系であり、
雲取山に居を構えたのはこの夫婦でした。
二人が大名の妻と嫡子を助けたことから褒美を与えられ、
この家に住むようになったようです。
炭吉は最強の剣士、
継国縁壱(つぎくによりいち)と出会います。
妻すやこが産気づいたときに鬼に襲われますが、
縁壱に助けられ、無事に長女すみれを出産。
その後、夫妻にはもう一人のこどもが生まれています。
縁壱は炭吉に耳飾りと「ヒノカミ神楽」を伝え、
そこからこの二つが子孫に受け継がれていきます。
炭治郎の父は竈門炭十郎
時代は飛んで大正に。
炭吉の子孫も明治に入って名字を持ったのでしょう。
家系は「竈門家」となり、
炭焼きとヒノカミ神楽、耳飾りを受け継いでいます。
炭治郎の父・竈門炭十郎(かまどたんじゅうろう)は
葵枝(きえ)を娶り、
炭治郎を頭に6人のこどもを授かりました。
長男・炭治郎、長女・禰󠄀豆子(ねずこ)、
次男・竹雄、次女・花子、三男・茂、四男・六太。
一家は幸せに暮らしていましたが、
病弱だった父・炭十郎は早世してしまいます。
炭治郎は一家の大黒柱として、
炭を焼き、家族を養っていました。
年の暮れの近いある日、
炭治郎は一人炭を背負って街へ売りにいきます。
翌朝戻ってみると、家族全員が鬼に襲われていました。
たった一人まだ体に温もりのあった妹・禰󠄀豆子を背負って
街の医者へと急ぎますが、
途中で禰󠄀豆子は鬼に変わってしまいます。
襲われたとき、傷に鬼の血を浴びてしまったのでした。
妹・禰󠄀豆子を守り、
人間に戻すための炭治郎の闘いの始まり。
凄惨な幕開けですが、
たしかに惹きつけられるものがあります。
ヒノカミ神楽の伝承と炭治郎の成長
父・炭十郎が早く亡くなったため、
炭治郎は「ヒノカミ神楽」の本質を理解するには至っておらず、
初めのうちは「日の呼吸」を使いこなせなかったのだとか。
師や「鬼殺隊」の仲間と出会い、
ともに鬼を倒していく過程で
「日の呼吸」を自分のものとし、
強くなっていく炭治郎。
近年のヒーローものは、
最初から技を使えて
習得の苦労はしない設定が多かったそうですが、
『鬼滅の刃』はその傾向を塗り替えたのかも知れません。
こどもたちが
『鬼滅の刃』登場人物に憧れたり尊敬したりするのは、
努力型のヒーローの復権の証ともいえるでしょう。
現代の竈門家の子孫たち
鬼との戦いが終結した後、
炭治郎は「鬼殺隊」の仲間であった
栗花落(つゆり)カナヲと結婚します。
禰󠄀豆子も同じく仲間の
我妻善逸(あがつまぜんいつ)と結婚。
それぞれの夫婦に生まれたこどもの子孫により、
竈門家の家系は現代にまで受け継がれています。
炭治郎とカナヲの子孫はカナタと炭彦、
禰󠄀豆子と善逸の子孫は燈子(とうこ)と義照(よしてる)。
令和時代の中学生と高校生です。
カナタと炭彦の曽祖父が炭治郎、
燈子と義照の曽祖母が禰󠄀豆子。
二組のきょうだい同士の関係は
「三従兄弟」「三従姉妹」(みいとこ)
ということになります。
「三従兄弟」「三従姉妹」は、
自分から見て、父母のはとこのこども、
祖父母のいとこの孫、
曽祖父母のきょうだいの曾孫のそれぞれを指します。
カナタたちは3番目の
「曽祖父母の兄弟の曾孫」同士に当たるわけです。
以上『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎を中心に
その家系を見てきました。
世代や時代を超えて長く続いていく物語を
「サーガ」といいますが、
『鬼滅の刃』もこれから時代を遡ったり、
また下ったりして、
サーガとして発展していく可能性があるかも知れません。
楽しみに見守りたいものです。