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2022.09.28
ストーリーの記憶が曖昧、本当は怖い…おとぎ話って不思議話

昭和から平成を通じて愛されたアニメーション番組

 

かつてこどもではなかった人は一人もいないはずなので、

おとぎ話を一度も聞いたことがないという人も

おそらくほとんどいないと思われます。

 

寝物語に両親から聞かされたのは

昭和の中期くらいまでのこどもたちでしょうか。

 

1975年には、

あの「まんが日本昔ばなし」の放送が開始されます。

 

以後20年間にわたって新作が制作され、放映されました。

 

2000年以降も再放送が繰り返されたので、

「ぼうやよい子だねんねしな」で始まるテーマソングと

龍の子太郎のアニメーションは、

幅広い世代の人たちの思い出に刻まれていることでしょう。

 

インターネットでは英語版もみられるようになっており、

日本だけでなく、海外でも人気の作品がたくさんあるようです。

 

また、本屋さんの店先には、

おとぎ話の小さな絵本のスタンドがあり、

こどもたちとおかあさんの

「かってえ」「きょうは買わない」の攻防が

繰り広げられているのもよく見かけます。

 

小児科や耳鼻科の待合室で

そんな絵本のお世話になった親子も少なくないことでしょう。

 

 

 

ストーリーはと聞かれても…

 

アニメーションや絵本で、

ときには教科書でも、

繰り返し触れたおとぎ話の数々ですが、

意外とストーリーの記憶が曖昧になっていると

いうことはありませんか。

 

たとえば、

 

「いなばの白うさぎ」

「金太郎」

「舌切り雀」

「こぶとりじいさん」

「わらしべ長者」

 

タイトルは知っているのに、

ではストーリーを説明してください

といわれても困ってしまいます。

 

いなばというところに白いウサギがいて…

という字を書いたエプロンみたいなのをした

男の子が熊に乗っていて…

いじわるなおばあさんにいじめられて…

ほっぺにこぶのあるおじいさんが鬼の宴会に呼ばれて…

わらをなにかに交換した男が、次にまたなにかに交換して…

 

記憶は曖昧だけれど、

とくに確かめる気持ちにもならないからそのまま。

 

繰り返し語られるのにいつのまにか忘れられてしまう。

おとぎ話の宿命なのかも知れません。

 

 

 

「本当は怖い」の怖さがとんでもない、西洋のおとぎ話

 

日本のおとぎ話のはかなさというか、

奥ゆかしさに比べ、

西洋のおとぎ話

ディズニーなどのアニメーションの影響もあってか、

ストーリーはよく覚えられているように思います。

 

たとえば

「白雪姫」「シンデレラ」「眠れる森の美女」

「ヘンゼルとグレーテル」「赤ずきんちゃん」

「三匹のこぶた」など。

 

お姫様こどもたちが危険な目に遭うが、

誰かによって助けられるという展開のものが多く、

ハッピーエンドなので記憶にも残りやすいのでしょうか。

 

しかし、それらの終わり方も途中のエピソードも、

こども向けにアレンジされていたり、

アニメーション制作者の意図によって

変えられていたりすることが多いようです。

 

 

グリム童話の戦慄の真実を暴いた本

『本当は恐ろしいグリム童話』(桐生操・ベストセラーズ)が

出版されたのは1998年

 

250万部以上を売り上げたミリオンセラーとなりました。

 

続編も2冊発表されるなど、

さまざまな童話の恐ろしさを語ることがブームに。

 

 

白雪姫を森に追いやった女王はじつは実母

 

童話の真実は「本当は」というより「本当に」怖いものなので、

かいつまんでご説明すると、たとえば、

白雪姫の美しさを妬んで森に追いやった女王は

継母ではなく実母であったとか。

 

たしかにそのほうが何倍も怖い

 

赤ずきんちゃんは、

に食べられてしまうけれど、

猟師がやってきて狼をやっつけ、

おばあさんともども救い出してもらえる、

というのがわたしたちの知る「赤ずきんちゃん」ですが、

グリム童話に先立つ

シャルル・ペロー版では猟師はやってこないのだそうです。

 

つまり、おばあさんも赤ずきんちゃんも食べられたままで終わる。

ホラー映画だったとしても救いのない結末です。

 

グリム童話「赤ずきんちゃん」猟師に助けられたあと、

まだ寝ているのおなかに石を詰め込みます。

 

目を覚ましたはあわてて逃げようとしますが、

おなかの重さでばったり倒れて絶命。

 

グリム童話では赤ずきんちゃん復讐が本当に怖いですね。

 

 

シンデレラの真実も怖すぎる

 

「シンデレラ」

ディズニーのアニメーションの印象が強い

童話の一つです。

 

おとうさんが亡くなってから、

継母とその娘たちにさんざんいじめられたシンデレラが、

妖精の力を借りて、

美しいドレスにガラスの靴を履いて、

カボチャの馬車でお城に向かい、

王子様とダンスして、

12時の鐘が鳴って急いで帰ろうとしてガラスの靴を落とし、

その靴を持って探しにきた王子様と再会、

お妃になって幸せに暮らしました、

というお話。

 

 

ところがグリム童話には、

カボチャの馬車ガラスの靴12時の鐘も出てこないのです。

 

そして、おとうさんは亡くなっていません。

 

おとうさんが生きているのに、

灰をかぶって毎日働かされていたシンデレラ

 

これも白雪姫同様怖い話ですね。

 

そして靴はガラスではなくでできていて、

足が大きくて入らなかったおねえさんたちは

母親から親指やかかとを切るようにいわれます。

 

金の靴血まみれに

 

王子様とシンデレラの結婚式の日

お城におねえさんたちがやってきます。

 

するとシンデレラの肩にとまった

彼女たちの目をつつき出してしまうのでした。

 

これもあまりに恐ろしい

 

ディズニー版と違って、

色白で美しいと書かれているおねえさんたちですが、

心が醜かったので

「住む世界が真っ暗になってしまった」

という教訓が込められているのだそうです。

 

日本のおとぎ話も西洋の童話も、

時代に合わせてマイルド化していることは確かなようです。

 

それでもオリジナル版には

人間の真実が描かれている気がして、

ちょっとだけ読んでみたくなりました。

 

世間はハロウィンで盛り上がっている今日この頃。

 

仮装するプリンセスやおとぎ話の主人公のコスプレが決まったら、

どんなオリジナル作品であったのか、確かめてみると、

より世界観に入れるかもしれません。

 

この時期に一度、物語に触れてみるのも面白いかもしれません。

 

 

 

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