2024.01.08
冬のエアコン効果的な節電対策とは
冬のエアコン効果的な節電対策とは
昨年12月には各地で気温が20℃を越えるなど
「暖冬傾向」といわれるこの冬ですが、
やはり暖房は欠かせません。
筆者はエアコンが苦手で、
長年遠赤外線ストーブを愛用。
体の芯まであったまって快適ではありますが、
寒い日に400Wから600Wに切り替えるのには
勇気が要ります。
とくにここ2年ほどの電気使用料の値上げは
家計に響いていますよね。
今回は、エアコンの冬の節電対策について調べてみましょう。
エアコン一台で1か月4万円弱?!
経済産業省の資源エネルギー庁が出している
『省エネ性能カタログ2022年版』によれば、
15畳から23畳用のエアコンを暖房で使用した場合、
消費電力は平均1,748Wとされています。
1,748Wで使用すると、
電気代は1時間54.2円、
24時間1,300,8円、
1か月39,024円
という計算になります。
24時間暖房を
つけっぱなしにすることはないとはあまり思いますが、
厳寒期や、また地方によっては
あり得ることかも知れません。
ワンルームや1DKのマンションならば
エアコン1台でカバーできますが、
部屋数が増えればそれだけ電気代も増加します。
夏の冷房はエアコンだけれど、
冬の暖房やガスや石油ストーブを使う
というご家庭も多いことでしょう。
しかし、小さいお子さんがいらっしゃったり
ペットを飼われている方は、
やはりエアコンによる暖房が安全で安心ですね。
エアコンでの暖房の節電対策4か条
エアコンを対象にした
効果的な冬の節電対策にはこの4つがあります。
- 暖房温度は20℃に設定
- サーキュレーターを使う
- フィルターと室外機を定期的に掃除する
- エアコンを買い替える
以下、対策を一つずつ具体的に見ていきましょう。
1枚厚着をして設定温度を調節
エアコンは温度設定を
1℃下げるだけで消費電力を
約10%抑えられるといわれています。
推奨される設定温度は20℃。
この温度なら十分な暖かさを保ちつつ、
無駄な電力の消費を抑えることができます。
20℃の気温に最適な服装というと、
シャツにカーディガンやパーカーを合わせるくらい。
室内でも十分動ける服装ですね。
1枚厚着してエアコンの電気代を
10%節約できたらうれしいことです。
冷房使用でも役立ったサーキュレーターを暖房でも
気体は温めると上に上がり、
冷やすと下に下がる、
って小学校の理科の授業で聞いたような覚えがありますが、
エアコンによって温められた空気もまったく同じです。
暖房によって温かくなった空気は
部屋の天井のほうに上がり、
足元は寒いままということに。
サーキュレーターを使って
部屋の空気を上から下へ循環させると、
上部と下部の温度差がなくなり、
部屋全体が暖かくなります。
同じ原理で夏は
エアコンで冷やされた空気が下のほうにたまってしまいがち。
やはりサーキュレーターで
循環させることで快適な室温を保つことができます。
冬も夏も役立つサーキュレーターは必需家電ですね。
面倒くさがらずに掃除しましょう、フィルターと室外機
エアコンのフィルターのお掃除、最近はいつしましたか。
夏に冷房を使いはじめるときは気にして掃除しますが、
暖房のときはどうでしょう。
最近は10月まで冷房を使うこともありますから、
12月に暖房をつけるときは意識していなかったりしませんか。
じつはフィルターの掃除は
2週間ごとにすることが望ましいのだそうです。
環境省によれば、
2週間ごとのフィルターの掃除により、
冷房使用時で4%、
暖房使用時で6%の節電効果があるとされています。
上述のエアコンの暖房時の電気代で換算すると、
1時間あたり3円強の節約になります。
1シーズンに換算したら
「ちりつも」でかなりの金額になりますよね。
室外機のほうは年に一度の掃除が必要だそうです。
こちらは冷房使用の開始時のお掃除で大丈夫でしょうか。
ただ、室外機の周りや壁との間には
枯葉やごみがたまりがちですから、
冬場もよく見ておく必要はありますね。
買い替えでダイナミックに節電
ある電気製品が壊れると
他の電気製品がつぎつぎに壊れる、
という話を聞きませんか。
筆者にも経験があります。
ほぼ毎日使っている電気製品に
寿命がくるのは当たり前のこと。
新しいものと買い替えると、
性能が進化していることに驚きますね。
とりわけ省エネ性能は
新しいものほどよくなっています。
エアコンももちろん例外ではありません。
2012年製のエアコンは、
年間の消費電力が901kWh、
年間の電気代は27,931円でしたが、
2021年製のエアコンは、
年間の消費電力が768kWh、
年間の電気代は23,808円だそうです。
年間で4,120円の差となっています。
とくに10年以上使用しているエアコンの場合、
新しい製品に買い替えることで
大きな節電効果が見込めます。
エアコンで暖房するときには加湿もぜひ
筆者がエアコンの暖房が苦手なのは、
温風によって肌や喉が乾燥してしまうからです。
最近は加湿機能を備えた
エアコンもあるそうですが、
風邪やインフルエンザを予防するためにも、
暖房時の加湿は大事ですね。
電気代が上乗せになってはしまいますが、
加湿器の併用をぜひお願いします。
エアコンを上手に使って
電気代を節約しながら、
この冬も元気に過ごしましょう。