2023.08.17
夏休みの自由研究、面白くてためになるテーマは
夏休みの自由研究、面白くてためになるテーマは
いにしえの昭和時代、
夏休みの宿題のなかでも難物は
「自由研究」でした。
日記や観察のように毎日しなくてもいいから
「溜まる」ということはないけれど、
いったいなにをどのように研究してどうまとめたらいいのか。
他の宿題と比べて親に相談することも
多かったように記憶しています。
令和になってもすたれていない、
といっては失礼かも知れませんが、
まだあるんですね、自由研究。
インターネットが普及してもう四半世紀。
いまはAIも調べて答えてくれますから、
家にいながらにして手軽にできそう、
と思ってしまいますが、
小学生ではそうもいかないでしょう。
小学生の学習といえば、
学研、とすぐに出てくるのも
筆者が昭和世代だからですが
「学研の家庭教師」のサイトがさすがにわかりやすく
自由研究のテーマの探し方やまとめ方を教えてくれていたので、
ご紹介しましょう。
https://www.kame.co.jp/column/column000010.html
※参考URL
小学校高学年向け面白い自由研究テーマ
この記事では
「高学年」と「低学年」の二つに分けて説明していますから、
まず小学校4年生から6年生に向けた
取り組みやすく面白い研究テーマを
本ブログでは三つずつ挙げます。
<水の研究>
理科系で比較的気軽に取り組めるのが、
身近にある「水」の研究。
水は含有されるミネラルの量によって
「軟水」と「硬水」に分けられますが、
日本の水道水は一般的に軟水です。
市販のミネラルウォーターはボトルに
「硬水」「軟水」の別が表示されているので、
それぞれを用意し、
同じ茶葉、
同じ淹れ方でお茶を淹れてみます。
色、舌触り、味や香りに違いはあるか、
などを写真や動画を撮り、
文章で記録を取りながら比較してみましょう。
これは面白いですね。
「日本の一般的な水道水で淹れると紅茶は濃く抽出されるので、
茶葉はイギリスでいわれる量より少ないほうがよい」
と紅茶の本で読んだことがあります。
紅茶の茶葉で研究するのも面白いかも知れません。
<街の歴史調査>
オーソドックスなテーマですね。
本ブログ的にも家系図作成の周辺調査として
お薦めしたいものです。
自分の暮らす街がどのようにできたのかを調査してまとめます。
地元の図書館や歴史資料館にいき、
司書や学芸員の方に相談すると、
資料や調べ方を教えてもらえるでしょう。
歴史を伝える古い建物や石碑などは
実際に見にいってみましょう。
案内板や石碑にどのような内容が書かれているか、
難しい言葉を調べながら読み解いてみるのもより勉強になります。
<色の研究>
この色とこの色を混ぜるとこんな色になる、
ということを、絵の具を使って実験します。
初めに予想しておいて、結果と比較するとよいでしょう。
パレットの上で絵の具を混ぜ合わせたものを
写真で記録する方法と、
絵の具で着色した紙粘土を混ぜ合わせて、
形として残す方法があります。
図工の時間に体験して
知っている色の作り方もあると思いますが、
それらも含めて改めて研究するのは興味深いですね。
紙粘土を着色して混ぜ合わせるのは楽しそう。
その紙粘土で工作したら作品も残って一石二鳥。
小学校低学年向け面白い自由研究テーマ
1年生から3年生までの低学年にも楽しく取り組めるテーマ3選です。
<お菓子の数調べ>
ふだん食べているお菓子の中身が
どれだけ入っているのか、
取り出して数を調べる研究です。
グミやポテトチップスなど、
並べて正確に数え、表にまとめるだけでも、
低学年なら立派な学習です。
割り算を習う3年生なら、
値段と個数から
「1個あたりいくらか」まで計算してみると、
さらによい学びになるでしょう。
グミを数えている低学年のこどもたちを
想像するとかわいらしいですね。
きのこの山もぜひ数えてみて欲しいです。
<果物の浮き沈み>
水槽などに水を入れ、
さまざまな果物を同じ大きさに切って入れます。
浮くか沈むか、初めに予想して、実験の結果と比べましょう。
皮のあるなし、
生のままと凍った状態とで
どう違うかなども記録して表にまとめると、
よい研究になるでしょう。
水を塩水に変えるとどうなるかなども、
やってみると面白いでしょう。
比重を果物で学ぶわけですね。
写真や動画を撮ると映えそうです。
<花の通り水>
白い花と花瓶、
食用色素を数色用意します。
花瓶ごとに色素の色を変え、
それぞれに同じ白い花を挿して、
花の色の変化を観察します。
30分おきくらいに写真を撮るなどして、
変化を記録しましょう。
花の種類を変えたり、
食用色素ではなくて絵の具ならどうなるか
などを調べたりすると、
さらに研究が深まるでしょう。
ビデオカメラを三脚で固定して
ハイスピード映像を撮りたくなりますが、
低学年なら時間を決めて写真撮影がよいでしょう。
カメラやスマートフォンでも
三脚があると同じ角度から撮れますね。
以上、小学生のいらっしゃるご家庭のお役に立てれば幸いです。
筆者は小学校3年生の自由研究で、
ひらがなとカタカナがどのようにできたかを調べ、
それぞれ元の漢字とならべて50音図を作りました。
いまでも、
かなを見たり書いたりするときに、
そのときのことがふとよぎります。
今年の夏休みに自由研究をする小学生たちにも
楽しい思い出が生まれますように。