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2022.08.24
家系を辿るときに大切になる知識 親族の呼びかた

 

親族とはなにか

 

2022年のお盆も過ぎて、来月には秋のお彼岸。

 

コロナ渦において、

形は変えざるを得なくなっていますが、

先祖を祀る日本の行事が途絶えることはないでしょう。

 

お祀りしている先祖は亡くなった親族であり、

顔を合わせる親戚たちも親族です。

 

では、親族とはそもそもどのようなものなのでしょうか。

 

親族の定義と種類、

それぞれの呼びかたについても正しい知識を持つことは、

家系を辿るときに役に立ちますし、

基本的に必要なものでもあります。

 

まず親族を大きく定義すると、

親子のような血の繋がった血縁関係や、

結婚によって繋がった婚姻関係を持つ人たちの総称です。

 

ここからは、親族の種類についてご説明していきましょう。

 

 

まさに血によって結ばれた「血族」

 

法において血縁の繋がっている者を「血族」といいます。

 

血族には「自然血族」「法定血族」とがあります。

 

生物学上の血縁はあっても、

非嫡出子(ひちゃくしゅつし)*である場合は、

父や父の血族と血族関係となるためには父の認知が必要となります。

法律上の婚姻関係にない男女の間に生まれた子。

非嫡出子は、その父または母が認知することができ(民法第779条)、

認知されていれば相続権がありますが、

認知がない場合は相続人になる資格がないため、

相続権はありません。

 

お互いに生物学上の血縁関係にある者を「自然血族」といいます。

 

この後触れますが「自然血族」

「直系」であるか「傍系(ぼうけい)」であるかを問いません。

 

また、法律上の婚姻によって生じた血縁関係かどうかも問いません。

 

 

「法定血族」とは法律の規定により血族とされる者をいいます。

 

日本の現行民法では

養子縁組による血族関係のみが「法定血族」となっています。

 

ただし、この場合、

養親と実親の間には血族関係は発生しません。

 

 

婚姻によって結ばれるのが「姻族」

 

配偶者の一方から見て

他方配偶者の血縁にあたる者を「姻族」といいます。

 

夫から見ると妻の血族は「姻族」であり、

妻から見ると夫の血族は「姻族」になるということです。

 

この関係はあくまでも夫と妻、

それぞれに限った関係であり、

配偶者以外の者同士が「姻族」になるわけではありません。

 

つまり、結婚した相手のきょうだいは、

自分から見ると「姻族」ですが、

自分のきょうだいと相手のきょうだいが

「姻族」になるということはないということです。

 

 

また、婚姻関係にある配偶者の一方が、

単独で養子として縁組を行った場合、

養親と他方の配偶者との間に

姻族関係が成立するかについては意見が分かれるところです。

 

 

直系か傍系(ぼうけい)か

 

血統がまっすぐ上、

まっすぐ下で繋がる親族関係を「直系」といいます

 

つまり、祖父母、親、子、孫などがこれに含まれます。

 

家系図でも直接に上下の位置で繋がれている関係です。

 

 

いっぽう「傍系」は、

まっすぐな上下ではなく、

左右の繋がりを持った親族を指します

 

兄弟姉妹、伯父伯母、叔父叔母、甥姪、従兄弟従姉妹、

などがこれに含まれます。

 

 

つまり、本人から見て、

ある共通の祖先から分岐した血統に属する者を「傍系」と呼ぶのです。

 

たとえば兄弟姉妹は、

共通の祖先である両親から生まれた子であるので

「傍系」ということになります。

 

従兄弟や従姉妹とは祖父母という祖先が共通しています。

 

 

「直系」を本家、「傍系」を分家の意味で使うのは誤りです。

 

「直系」「傍系」はあくまでも、

ある人から見た別のある人が、

直接的な上下の親子関係にあるのか、

横に繋がった親族であるのかの違いを表す言葉となっています。

 

 

 

尊属(そんぞく)と卑属(ひぞく)

 

 

自分より前の世代に属する者を「尊属(そんぞく)」といいます。

いっぽう、

自分より後の世代に属する者を「卑属(ひぞく)」と呼びます。

 

「尊属」と「卑属」にも「直系」「傍系」の区別があります。

 

たとえば父母、祖父母、曽祖父母は

「直系尊属(ちょっけいそんぞく)」

伯父伯母、叔父叔母、祖父母のきょうだいなどは

「傍系尊属(ぼうけいそんぞく)」です。

 

「卑属」の場合も、

子や孫、曽孫は「直系卑属(ちょっけいひぞく)」

甥姪などは「傍系卑属(ぼうけいひぞく)」です。

 

自分と同世代の者には尊属と卑属の区別はありません。

また、尊属と卑属の区別は血族に関するもので、

姻族にはこれらの区別はないとされています。

 

「卑属」は自分より世代が下の者を指しますが、

必ずしも年齢が下とは限りません。

 

自分が生まれる前に

きょうだいにこどもが生まれていたとしたら、

その子は甥か姪であり、

年が上でも「卑属」となります。

 

また、自分のこどもが自分より年上の相手と結婚した場合も、

その相手は自分にとって「卑属」です。

 

 

 

「族伯祖父」と書いてなんと読む

 

正解は「いとこおおおじ」です。

「祖父母の従兄弟(いとこ)」のことだそうです。

こんな読み方があるなんて、親族のよみかたはまだまだ深いものです。

 

最後の見出しでは親族の呼びかたについて触れましょう。

 

曽祖父母(そうそふぼ)、祖父母(そふぼ)、父母、

兄弟姉妹、子、孫、曾孫(ひまご)…

叔父叔母(おばおじ)*、伯父伯母(おばおじ)*、

従兄弟従姉妹(いとこ)、甥姪(おいめい)…

日常的にじっさいに口に出す親族の呼び方は、

多くてこのくらいでしょうか。

 

*叔父叔母と伯父伯母は

両親より年上か年下で区別します。

伯父(おじ)-自分の父親の年上の兄。自分の母親の年上の兄。

叔父(おじ)-自分の父親の年下の弟。自分の母親の年下の弟。

伯母(おば)-自分の父親の年上の姉。自分の母親より年上の姉。

叔母(おば)-自分の父親の年下の妹。自分の母親の年下の妹。

父方、母方での区別ではありません。

 

こどもの数が減り、

結婚しない人たちも増加している現代においては、

親族の数も種類も減少傾向にあると思われます。

 

従兄弟や従姉妹と顔を合わせることはあっても、

そのこども同士が出会う機会はなかなかなさそう。

 

従兄弟や従姉妹の息子は「従甥(じゅうせい)」、

娘は「従姪(じゅうてつ)」といい、

「従甥(じゅうせい)」「従姪(じゅうてつ)」同士は

「再従兄弟(またいとこ・はとこ)」

「再従姉妹(またいとこ・はとこ)」といいます。

 

「またいとこ」は聞いたことはあっても

「従甥(じゅうせい)」「従姪(じゅうてつ)」は

初耳の方もいらっしゃるのでは。

 

そんな遠い親族を見知ることのあった時代に

思いを馳せずにはいられません。

 

家系図を作成し、自分の「いとこおおおじ」はどなたなのか、

辿ってみてはいかがでしょうか?

以外にも有名な方だったりして、、、。

家系図ラボが家系図を作成するお手伝いいたします。

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