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2022.07.29
家系図作成とルーツ探しのための図書館利用ガイド

家系図作成とルーツ探しのための図書館利用ガイド

 

家系図を作るために戸籍を辿ることについては、

こちらのブログでも何度か触れてきました。

 

現存する戸籍で遡れる先祖は幕末に生きていた方々あたりまでです。

 

それでも家族に伝わる話で

聞ける範囲を超えたご先祖様の名前と本籍を知り、

自分の血に繋がる人たちがここにいたのか、

と思いを巡らすのには十分な資料となるでしょう。

 

両親それぞれの先祖が、

たとえば北海道と鹿児島のように

遠く離れた土地の人だったりすると、

二人の出会いや自分が生まれたことの奇跡を

感じないではいられません。

 

今回は、

そんなライフヒストリーやファミリーヒストリーの側面を

拡充する手立てとして、

図書館を利用することをお勧めしたいと思います。

 

戸籍探索による家系図の骨組みができたところから、

図書館での文献探索の旅を始めてみませんか。

 

 

まずは地元の大きな図書館

 

 

ルーツを辿るために最初に閲覧したい文献には

地名辞典姓氏・名字の辞典が挙げられます。

 

これらは地元の区立や市立の「中央図書館」というような

大きな図書館にはたいてい所蔵されていますので、

まずはそこにいってみましょう。

 

辞典類は「閉架」といって、

わたしたち個人が借り出して外に持っていくことが

できないものになっていますが、

借り出すことのできる「開架」から

参考図書が見つかるかも知れません。

 

図書館に着いたら、利用カードを作りましょう。

 

そのために、

住所が確認できる

証明書類(健康保険証や免許証、マイナンバーカード)を

持参してください。

 

また図書館利用カードは

その区や市に在住している人だけではなく、

通勤・通学している人、

また相互利用協定が結ばれている近隣の区や市に

住んでいる人も作れます。

 

自分の市の図書館より隣の市の図書館のほうが

大きく蔵書も充実しているようなときには、

少し遠くなりますがそちらの利用も検討してください。

 

 

レファランスで図書館員の力を借りる

 

利用カードを作ったら、

資料室やレファランス室などの名前を持つ部屋にいきましょう。

 

閲覧したいのはたとえば

『角川日本地名大辞典』

『全国名字大辞典』(森岡浩著・東京堂出版)ですが、

図書館にきたら館員の方に積極的に問い合わせたり

相談したりすることをお勧めします。

 

それを「レファランス」といい、

図書館員は専門知識と豊富な経験で応えてくれます。

 

とはいえ、質問は具体的にしましょう。

 

自分のルーツを探しているのならば

「先祖が住んでいた土地について調べたいのですが…」

「自分や先祖の名字について来歴を知りたいのですが…」

というように。

 

すると上記以外の文献も挙げてくれたり、

書架まで案内をしてくれたりするでしょう。

 

書籍はたいていコピーを取ることができますが、

分厚い書籍をコピーするにはコツが必要です。

 

そんな方法も図書館員の方に尋ねてみましょう。

 

 

 

次は県立や都立の図書館へ

 

 

地元の大きな図書館で調べていくうちに

もっと知りたいことが出てきた場合など、

次の段階に進みたいときのためには

都立や県立の図書館があります。

 

とくに東京都立中央図書館には、

全国各地の郷土誌が収められていて

すべてが開架となっているので、

首都圏にお住まいの方には来訪をお勧めしたい図書館です。

 

公立図書館では最大規模の217万冊を所蔵、

そのうち36万冊が開架されています。

 

https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/guide/central_library/

 

入館は自由で年齢制限はなく、

受付で入館証を受け取れば、

閲覧やデータベースへのアクセス、

複写サービスが受けられます。

 

首都圏以外にお住まいの方も、

なるべく蔵書数の多い県立などの公立図書館に出向けば、

その地方の郷土資料に当たることが可能になります。

 

その地方の図書館で見つからない場合は、

図書館同士の相互貸し出しを依頼することもできますので、

やはり館内のレファランスを有効活用してください。

 

 

図書館界のトップ・オブ・ザ・トップ、国立国会図書館

 

 

図書館での文献探索の旅、

最終目的地ともいえるのが、

東では東京館が千代田区永田町にあり、

西では関西館が京都府相楽郡精華町にある国立国会図書館です。

 

「国立国会図書館法」に基づき、

日本国内で発行されたすべての出版物を

国立国会図書館に納めることが義務付けられています。

 

 

日本で発行された本なら「ない本はない」といってもいい

巨大図書館ですが、

閉架での管理がほとんどなので、

訪れる前に閲覧したい本のリストはある程度作っておいたほうが

いいかも知れません。

 

入館後も閲覧申請や複写の申し込みなど、

国立というだけあって厳格な側面がありますから、

説明などよく読み、正しく記入しましょう。

 

また、インターネット上で公開されている文献もありますので、

ホームページからまず検索をしてみましょう。

 

https://www.ndl.go.jp

 

 

江戸時代の古文書も所蔵 国立公文書館

 

 

ルーツ探しが歴史研究の域にまで踏み込み、

江戸時代の古文書を探索したくなったときには

国立公文書館があります。

 

明治以降の公文書を保管して公開している資料館で、

明治時代からの歴史を学ぶのに重要な文書を閲覧できますが、

さらには江戸幕府の古文書も所蔵しているのです。

 

http://www.archives.go.jp

 

ここを訪れるときには、

あなたはもう立派な歴史マニアとなっていることでしょう。

 

以上、

身近な図書館から、

都道府県単位の公立図書館、国立国会図書館、

そして国立公文書館までのライブラリーツアーをご案内しました。

 

猛暑が続く今年の夏は

図書館で家系図のヒントを調べてみるのも面白いかもしれません。

図書館への最初の一歩を踏み出してみませんか。

 

家系図にご興味のある方、

ぜひ一度家系図ラボに訪れてみてください♪

【公式】家系図ラボ|もっとも洗練された最上級の家系図づくり (kakeizu-labo.jp)

 

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