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2022.11.10
家系図作成にも役立つコミュニケーションスキル「傾聴」

家系図作成にも役立つコミュニケーションスキル「傾聴」

 

ご自分の家系を辿るときに

もっとも重要な情報源となるのはなんでしょう。

 

戸籍や過去帳、地方の歴史資料、地名辞典、名字辞典。

 

本ブログでもこれらそれぞれの利用方法などご紹介してきました。

 

あと一つ、

とても身近で今日すぐにでもアクセスできる情報源があります。

 

それは、おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、

親戚のおじさん、おばさんなど、年長の親族の方々。

 

彼らに、家系についての話を聞くことができれば、

活字の資料に生き生きした色彩が加わることでしょう。

 

ただ、近い関係なら関係ほど、

正面切って話を聞くことが難しいのもたしかなことです。

 

おとうさんと息子なら照れくささもあることでしょう。

 

いままで改まって聞いたことのなかった

家系についての話題なので、

お互いに緊張してしまうかも知れません。

 

家のルーツを知るために

年長者とスムーズにコミュニケーションするには

どうしたらよいだろう。

 

そんな問いかけに応えてくれる

コミュニケーションのスキルがあります。

 

それが「傾聴」

 

特別な技術や資格を持った人にしかできないことではなさそうです。

 

わたしたちでもトライできそうな「傾聴」について、

今回は調べてみました。

 

 

傾聴の三原則

 

「傾聴」とは

「相手の話を、相手の立場に立って、

相手の気持ちに共感しながら理解しようとする」

話の聞きかたです。

 

「耳を傾ける」という言葉の通り、

ただの音のように聞くのではなく、

相手に心と耳を集中させて「聴く」ということですね。

 

最初に提唱したのは、

アメリカの心理学者

カウンセリングの大家であるカール・ロジャーズ

 

彼による傾聴の三原則は、

 

1.共感的理解

相手の話を、相手の立場に立って、

相手の気持ちに共感しながら理解しようとする。

 

2.無条件の肯定的関心

相手の話を善悪の評価、

好き嫌いの評価を入れずに聴く。

相手の話を否定せず、

なぜそのように考えるようになったのか、

その背景に肯定的な関心を持って聴く。

そのことによって、話し手は安心して話ができる。

 

3.自己一致

聴き手が相手に対しても、

自分に対しても真摯な態度で、

話が分かりにくいときは分かりにくいことを伝え、

真意を確認する。

分からないことをそのままにしておくことは、

自己一致に反する。

 

具体的にいえば、

「共感的理解」に基づく傾聴とは、

聴き手が話を聴くときに相手の立場に立って聴くことです。

 

「無条件の肯定的関心」を持った傾聴とは、

相手の話の内容が、

たとえ反社会的なものであっても、

初めから否定することなく、

なぜそのようなことを考えるようになったのか、

関心を持って聴くことです。

 

「自己一致」に基づく傾聴とは、

聴く側も自分の気持ちを大切にし、

もし相手の話の内容にわからないところがあれば、

そのままにせず聴きなおして内容を確かめ、

相手に対しても、

自分に対しても真摯な態度で聴くことです。

 

 

傾聴の上手なやりかたは?

では実際に傾聴するときにはどうしたらよいのでしょう。

上手なやりかたが知りたいですね。

 

ポイントは5つあるそうなので、

1つずつ見ていきましょう。

 

1.相槌を打つ、頷く、表情で答える

(笑いかける、共感を示すために顔をしかめるなど)。

こういった反応があることで、

話し手は「肯定的に聞いてくれている」と

安心して話すことができます。

 

2.相手の言葉を繰り返す

聞き返し、オウム返しの技法)。

たとえば、話し手が

「上司の方針に不満があるんですよね」といったら、

「ああ、不満があるんですね」と、

そのままオウム返しにするだけでも効果があります。

 

3.相手の言葉を要約して繰り返す。

オウム返しと同様ですが、

相手の話を要約して「こういうことなんだね」と返すと、

相手が「自分の話をよく聞いてくれている」と

感じる効果があります。

 

4.適切な質問を入れて話を引き出す。

話し手は、質問されることで

「相手が何を知りたがっているか」がわかり、

それに答えることができます。

また、話の全体像を話し手・聴き手の双方が

整理するのにも役立ちます。

 

5.遮らない、話の腰を折らない、

批判しない、アドバイスしない、意見をいわない。

異なる考えかたや反対意見があっても、

まずは相手の話を聴ききることが大切です。

いっぽう、共感できる部分は共感しつつも、

できない部分は無理に共感したふりをしないことも大切。

わざとらしい共感は逆効果になりますので、要注意です。

 

 

わたしたちにできる傾聴は

いかがでしたでしょうか。

カウンセリングの大家が提唱したというだけあって、

傾聴はかなり専門的で

難しいもののような印象があったかも知れません。

 

わたしたちの日常の他者とのコミュニケーション、

とくに家系図作成においては年長者とのコミュニケーションに、

傾聴を生かすにはどんな意識を持ったらよいでしょう。

 

小さい頃のことを思い出してみてください。

おじいちゃんやおばあちゃんの話を聴くときは、

おとうさんおかあさんの話を聴くときよりも

リラックスして集中もしていませんでしたか。

 

おじいちゃんおばあちゃんは

おとうさんおかあさんより優しいし、

自分が生まれる前の昔話はとても面白かったから、

それで、それで、と催促しながら

目を輝かせて聴いたりしなかったでしょうか。

 

あの聴きかたは傾聴だったように思います。

 

大人の傾聴テクニックをいちおう心得た上で、

こどものような興味とオープンマインドをもって

相手の言葉に耳を傾ける。

 

親御さんや年長の親族の方々の話を聴くならなおのこと、

こどもの頃に戻って、

素直な気持ちで向いあってみてください。

 

ファミリーヒストリーに重要なエピソードが

つぎつぎに飛び出してくるに違いありません。

 

家系図を作成し、

さらに傾聴することで、

家系の歴史について、家族で盛り上がりませんか?

 

家系図作成に関してのご相談はぜひ家系図ラボ

にお任せください。

 

 

 

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