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2022.10.06
日々の生活に欠かせない天気予報の歴史

日々の生活に欠かせない天気予報の歴史

 

東京でも38℃を超える日があるなど、

今年の夏は過酷でしたね。

 

テレビのニュース番組や

スマートフォンアプリの天気予報で

予想最高気温を見て

ぞっとしたりうんざりしたりする日々が続きました。

 

かと思えば、すっかり秋の雨模様。

最近は急な天候の変化が多いですね。

 

スマートフォンアプリでの予報は、

ここ10数年のことですが、

テレビのニュース番組は

わたしたちみんな物心ついたときから親しんでいるものです。

 

朝学校へいくときに、

母親から傘を渡されて

「重いのに」と文句をいいながら持って出かけ、

帰りにはその傘を使うことになった思い出はありませんか。

 

日本で天気予報が始まったのはいつのことなのでしょうか。

 

 

昔の人も明日の天気は知りたかった

 

昔の人たちも生活のために

なんとかして明日の天気を知りたいと思っていました。

 

古代ギリシャの哲学者アリストテレス

紀元前350年ごろ気象学の本を書いたとされています。

 

しかし、

昔は天気を予測するために必要な気温気圧

計測する道具もなかったので、

頼りにしていたのは、

人々の経験則です。

 

 

「夕焼けしたら明日は晴れ」

「朝焼けは天気が崩れる」

「月に雲のかさがかかったら明日は雨」

 

などのいいつたえは、

おばあちゃんから聞いたことがあるかも知れませんね。

 

 

17世紀温度計気圧計が発明され、

気象データはどんどん蓄積されていき、

研究も進みました。

 

1854年

世界に先駆けてイギリス気象庁が設立されました。

 

1870年代には

天気図の作成を開始、

1879年には新聞気象情報を提供するなど、

先進的な試みを行っています。

 

 

 

日本最初の天気予報はたったの…

 

日本では明治時代に、

国の発展のためにヨーロッパから技術者を呼び、

天気予報に向けた観測を始めました。

 

そして1884(明治14)年6月1日、

いよいよ日本初天気予報が発表されます。

 

東京の交番に張り出されたというその予報とは、

 

「全国一般風ノ向キハ定リナシ

天気ハ変ハリ易シ但シ雨天勝チ」

 

と、たった一行

 

「全国では、風の向きが定まらず、

天気は変わりやすく、ただし雨が降りがち」

 

全国の天気予報一文で表すという大胆な予報。

 

この予報なら、

雪でも降らない限り外れたことになりませんね。

 

 

それでも、当時の観測所は全国にわずか22か所

海上のデータもありませんでした。

 

たった一行でも

予報を出すのは大変なことだったのでしょう。

 

日本の気象観測史においても

大きな進歩だったのはまちがいありません。

 

 

その後、新聞ラジオが取り上げるようになり、

天気予報は国民にとって身近なものになっていきました。

 

しかし、第二次世界大戦が始まり、

1941(昭和16)年には情報提供にすべて中止され、

国民には天気予報は知らされなくなりました。

 

天気は軍の作戦に重要な情報として

極秘扱いされるようになったからです。

 

 

 

第二次世界大戦後、天気予報はめざましく進歩

 

第二次大戦終戦直後の1946年

アメリカペンシルバニア大学

世界最初の大型コンピュータ「エニアック」が作られました。

 

「エニアック」を使って天気の数値予測が成功すると、

1955年アメリカ気象局が「IBM704」を導入。

 

1959年

日本も「IBM704」を購入し、

天気予報に

スーパーコンピュータが用いられるようになりました。

 

 

1974年には

無人の地域気象観測所(通称アメダス)の運用が開始され、

1979年には国内1319地点に整備されました。

 

また、1977年には

日本で初めての静止気象衛星「ひまわり」

アメリカケネディ宇宙センターからの打ち上げに成功。

 

アメダスひまわり

他にも気象レーダーからの

さまざまなデータが集められ、

天気の予測の精度は上がっていきました。

 

 

 

新型スーパーコンピュータで毎日の週間予報も可能に

 

1987(昭和62)年

気象庁に日本製の新型スーパーコンピュータが導入され、

計算力が飛躍的に上がりました。

 

その結果、週間予報が毎日出せるようになったのです。

 

つまり、きょうが火曜日ならば翌週の火曜日まで、

土曜日ならば翌週の土曜日までの天気予報が可能に。

 

 

1993(平成5)年には気象業務法が改正されて、

翌1994(平成6)年には「気象予報士」

国家試験が始まりました。

 

民間にも条件付きで天気予報の門戸が開かれたのです。

 

その背景には、

気象庁の出す数値解析の精度

ほぼ必要水準に達したこともあったようです。

 

 

スーパーコンピュータの進化とともに天気予報も進化したけれども

 

その後も、スーパーコンピュータの進化は続き、

それにつれて天気予報も進化してきました。

 

現在は、台風の勢力5日後まで予想できるようになっています。

 

 

それでも、あるベテランの予報官によれば、

気象は難しくて非常に微妙な現象であるため、

どんなに進化したスーパーコンピュータを用いても、

その計算結果だけでは予報をすることはまだできないそうです。

 

最終的には、地域の気象に詳しく、

経験の豊かな予報官が確認し、

過去に得た知識などを踏まえた上で発表しているのだとか。

 

天気予報においても、

やはり、最後は個人が経験と知識をもって判断するのですね。

 

ニュース番組スマートフォンのアプリの天気予報の向こう側に、

人の存在を感じられる結びとなりました。

 

まだまだ続く台風シーズン秋の長雨

寒波のときにも、

わたしたちはまた天気予報におおいに助けられることでしょう。

 

ご先祖様の感性はすごい…

 

天気予報の歴史をご紹介しましたが、

天気予報が初めて発表されてから、

なんとまだ138年しかたっていません。

 

私たちの先祖は空を眺めて、

環境と上手く付き合っていたと思うと

すごい感性ですね。

 

感覚がすごかったのかな…

的中率はどのくらいあったのかな…

災害対策はどんなことをしてたのかな…

暮らしに思いをはせるばかりです。

 

私たちが存在するまでに、

どんなご先祖様が災害などを乗り越え、

生き抜いてきたのか、気になりませんか?

 

家系図ラボがお手伝い致します。

 

 

 

 

 

 

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