2023.01.11
書き出せば頭も心もスッキリ!「モーニングページ」のススメ
朝いちばんにあなたがすること
朝、目が覚めていちばんにすることはなんですか。
アラームを止めること、
ベットから手だけ伸ばして
枕元のスマートフォンを取ることでしょうか。
スマートフォンでアラームを鳴らしているなら、
ますますそうなりそうですね。
いや、アラームなしに起きて、
カーテンを開け窓も開けて、
朝の新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込みます。
いいですね。
では、その次になにをしましょう。
トイレにいく、
顔を洗う、
コーヒーを淹れる、
フルーツジュースを飲む、
メイクをする…
こんないわゆる「モーニングルーティン」のなかに
「ノートに思いつくまま言葉や文章を書く」
を入れてみるのはいかがでしょうか。
今回は、朝に書くノート、
「モーニングページ」のススメ、です。
創始者による「モーニングページ」の基本
毎朝思いついたことをノートに書いていくだけで、
人生が変わるくらいに行動やマインドが変化する、
といわれる「モーニングページ」は、
作家・ディレクターのジュリア・キャメロンさんが
この著書のなかで提案しているワークです。
とにかく始めてみることに
意義があるらしい「モーニングページ」。
その基本とやりかたを確かめてみましょう。
(キャリア2か月の愛用者からのアドバイスも少々)
1.ノートを用意する。
「モーニングページ」は手書きするのがルールです。
文房具屋さんに足を運んでノートを一冊購入しましょう。
キャメロンさんが推奨するのはA4サイズ。
コピー紙を綴った大きさですから、
たいていの人がこれまでに使ったことのない
大きさだと思います。
視界いっぱいにノートが広がるところに
醍醐味がありますが、
こんなに大きいとなにを書いたらいいのかわからない、
と不安を覚える方は小さめにされても構わないでしょう。
思いつくままに書くには
手帳サイズだとちょっと書きづらいかも知れませんので、
A5までを目安とされてください。
愛用者からの補足ですが、
ペンもご自分に合った書きやすいものを選ばれるとよさそうです。
水性ボールペンの太めのものなどは、
さらさら書けて快適です。
2.ちょっと早起きする。
「モーニングページ」は毎朝3ページ書きます。
時間がどれくらいかかるかは人それぞれですが、
ざっと見て15分としましょうか。
15分早起きしてみてください。
起き抜けに、
スマートフォンもテレビも新聞や本も
なにも見ないで書きはじめます。
思考の寝起きを狙って、
なんの邪魔も入らない状態で書き出すためです。
3.浮かんでくる言葉をひたすらに書く
ノートを開いて、ペンを握って、
頭や目の前に浮かんでくるものをどんどん書きます。
なにを書こうかな、
こんなことを書いてもいいのかな、
と考えたりためらったりする必要はありません。
「モーニングノート」は
誰にも覗かれないあなただけの場所なので、
安心して書いてください。
といっても、
最初は書きだすまでに時間がかかるでしょう。
「うーん、なにを書こう」と思っているなら
「うーん、なにを書こう」とそのまま書いてみましょう。
きっと次の言葉が出てくると思います。
4.とにかく3ページは必ず書く
ここがちょっと努力の必要なところかも知れません。
どんなサイズのノートを用意したとしても、
毎朝3ページは必ず書きましょう。
「まだ1ページしか書けてない。先が長い」
「やっと2ページだ。あとなに書こうか」
「ああ、ついに終わった3ページ、おつかれさん、わたし」
こんな感じでも構わないので。
5.最初の8週間は読み返さない。
文章を書いたら必ず読み返して推敲(すいこう)する。
国語の時間以来、
そんな習慣を持つ人は少なくないと思いますが、
キャメロンさんによれば、
「モーニングページ」は
少なくとも最初の8週間は
読み返してはいけないそうです。
思考をいわば「デトックス」するのが
大きな目的の一つなので、
一度排出したものをまた取り込んでしまわないように、
ということのようです。
自分の書いた文章には思い入れがあり、
また日々長くなっていくので、
つい読み返したくなりますが、
ここはこらえてください。
「モーニングページ」に期待できる効果
「モーニングページ」の基本とルールは以上です。
文房具屋さんに立ち寄ってノートを購入するだけで、
明日の朝からすぐ始められます。
まずは気軽に書いてみることをお勧めしますが、
続けるためにはモチベーションや期待できる効果が大事、
と思われる方のためにもう少し。
「モーニングページ」を一回書いただけでも、
なにかすっきりするのを感じられると思います。
頭をうがいしたような爽やかさ、
というか、もやもやが晴れるのです。
これが「思考のデトックス」効果でしょう。
まっさらな気持ちで一日を始められるというメリットは、
続けるほどに感じられるはずです。
「モーニングページ」を書きはじめて2か月を過ぎた頃に、
とつぜん感じたことがあります。
人と話しているときに素直な言葉が出てくるのです。
「どう思う?」
と聞かれて、
以前だったら
「ここはなんと答えておけばいいかな」
と思考が先にきたのですが、
いまはそれ抜きに
「こう思う!」
と返事しています。
プロジェクトの先行きについてから
お昼に食べているパスタの味まで、
感じるままに即答できる気持ちよさ。
思考していたときよりずっとスピーディで
色濃いコミュニケーションができるようにもなりました。
毎朝の3ページで自分自身と対話をすると、
こんなにも変われるんだ。
その気づきは、
実践した人なら必ず得られるものに違いありません。
新年清々しく、
新しいモーニングルーティーンいかがでしょうか。
とてもおすすめです。
あなたもぜひトライしてみてくださいね。