社長さんに多い名字と誕生日そして趣味

本ブログでは家系図にまつわる話題を中心に、

さまざまなテーマを取り上げてきました。

 

なかでも登場回数が多いのは名字について、です。

 

日本では平安時代、

天皇家との関わりのある貴族から字が始まり、

武士の台頭とともに地名や地形、

また職業によるバリエーションを持って広がっていきました。

 

そして明治初年、

戸籍法の制定で国民の全員が名字を名乗ることとなりました。

 

わたしたちが家系を辿るときの最初の鍵は名字です。

 

実際は、現存する戸籍に記載のある明治はじめから

幕末生まれの先祖までになりますが、

その先祖にも父母や祖父母、

さらにご先祖がいたわけです。

 

わたしたちの血縁が

これまでに一度も途切れることなく

続いてきたのだということに

感動を覚えずにはいられません。

 

そんな名字について、

今回は視点を少し変えて、

ある立場の人に多い名字というものがあるのかどうか、

見ていきましょう。

 

歴史的には職業からつけられた名字が存在しますが、

逆にある名字の人が

その立場になりやすいということがあるのかどうか。

その立場とは「社長」です。

 

 

 

やっぱりいちばん多いのはあの名字

 

少し前になりますが、

2016年に東京商工リサーチが

日本全国の社長130万人を対象に行った調査データがあります。

 

そのうち売り上げ高が100億円以上の企業の社長は1万3千人弱。

 

つまり日本の全社長のなかで

いわゆる大企業の社長は１%に満たないということになります。

 

わたしたちの知りたい名字については、

全企業の社長のなかでは「佐藤」さんが

1万8,131人で最多、

全体の1.3%を占めていました。

 

ついで「鈴木」さんが1万6,623人（1.2%）、

「田中」さんが1万3,315人（1.0%）でした。

 

一般的な名字の全国ランキングでは

「佐藤」さん、「鈴木」さん、「髙橋」さん、「田中」さんの順です。

 

社長さんには「高橋」さんは少ないのかと思いきや、

「高橋」さんが8,642人(9位)、

「髙橋」（たか、がはしごだか）さんが4,990人（19位）で

両方を合わせると1万3,632人で

「田中」さんを上回って3位でした。

 

堅いことをいわなければ「たかはし」さんは

社長さんの名字ランキングでもベスト3ということですね。

 

 

 

ところが逆転現象が！

 

 

上の順位は全社長130万人のものでしたが、

これを全体の1%の大企業の社長に絞ると、

なんと「鈴木」さんが「佐藤」さんを上回っ逆転します。

 

「鈴木」さん145人（1.14%）で、「佐藤」さんが143人（1.12%）。

 

たった2人の差ですが、

常勝の「佐藤」さんがここでは負けたことが興味深いですね。

 

 

3位はやはり「田中」さんで123人でした。

 

こちらでは「髙橋」（はしごだか）さん61人と「高橋」さん

54人を足しても115人で「田中」さんを上回れませんでした。

 

 

 

社長さんたちが生まれた日は？

 

名字の次は生年月日、

ということで、社長さんたちの誕生日も調査されました。

 

しかし、１年365日、または366日、

生まれてくる赤ちゃんの数は

おしなべて同じではないかと思いますし、

世の中全体を見てもある日に生まれる人が多くて、

こちらのある日は少ない、

などということがあるのでしょうか。

 

と思っていたら、驚きの社長さんたちの誕生日ベスト３が。

 

1位　　1月1日　　8,630人　（130万人中　0.8%）

2位　　1月2日　　5,947人　　（同　0.6%）

3位　　1月3日　　4,212人　　（同　0.4%）

 

なんとお正月三が日がそのままランクイン。

 

これは偶然とは思えませんよね。

 

大企業の社長も「1日1日生まれ」が最多で70人（0.6%）なのだそうです。

2位は「1月26日」で47人（0.46%）

3位は「4月1日」の46人（0.45%）でした。

 

大企業もそのほかの企業も

元旦生まれに社長さんが多いというのは

もう決まりということですね。

 

生まれた日に世界中から「おめでとう」といわれたことが、

自己肯定感をこれ以上ないくらい上げてくれたのでしょうか。

 

だから社長になろう、と志せたのかも、

などと推察してしまいました。

 

いっぽう、社長さんたちが生まれた数が

もっとも少なかったのはダントツで「2月29日」。

これは当然といえるでしょうが、

その日以外では12月31日など年末が多かったそうです。

 

三が日との違いが興味深いですね。

 

 

社長さんに多い星座も調査

 

社長さんたちの誕生日を聞いたら

星座もわかりますね。

 

社長全体でいちばん多かったのは

「みずがめ座」で9万6,553人、

次が「うお座」9万4,441人でした。

 

大企業の社長さんは

やはり「みずがめ座」がいちばん多くて1,063人、

次が「おとめ座」の912人、

「うお座」は3位で888人でした。

 

 

社長さんがもっとも多く生まれたお正月三が日は

「やぎ座」なのも面白いですね。

 

「みずがめ座」は「やぎ座」の次にくる星座なのです。

 

ベスト３を含む「やぎ座」期間より、

「みずがめ座」期間に多くの社長さんが

生まれているということですから。

 

 

 

社長さんのファーストネーム

 

 

これは東京商工リサーチの2014年の調査結果からのデータなのですが、

社長さんたちのファーストネームは

なにが多いのかというものもありました。

 

このときの調査母体は全国の社長269万人です。

 

 

1位　　誠　　1万1267人

2位　　博　　9176人

3位　　茂　　9146人

 

 

なんと当家系図ラボ代表の

ファーストネームが1位になっておりました。

 

そして筆者は個人的に驚いておりますが、

博さんという社長さんも存じ上げております。

 

データ的にはもっと驚くことに、

以下10位までがぜんぶ「一文字の名前」なのです。

 

失礼してくんづけでお呼びしましょう。

隆くん、修くん、豊くん、

進くん、勝くん、清くん、徹くんで10位まで。

 

このときの調査でも名字1位は「佐藤」さん。

ということは「佐藤誠」さんは

全社長のなかでもっとも多い名前で、

全国で174人いらしたそうです。

 

社長さんに多い名字と名前と生年月日と星座。

意外なほどに偏りがありました。

最新調査も待たれるところですね。