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2023.11.24
読みかたがいくつもある名字 正しく読んでもらいたい?もう諦めてる?

読みかたがいくつもある名字 正しく読んでもらいたい?もう諦めてる?

 

今回は最初にあなたの名字について

聞かせていただきたいと思います。

 

あなたの名字には複数の「読みかた」が存在しますか、

それとも読みかたは一通りしかない名字ですか。

 

たとえば当家系図ラボの代表者の名字は「近藤」です。

もちろん「こんどう」と読みます。

 

同じ名字の人をなにげなく「こんどう」と読んだら

「いいえ、わたしは『ちかふじ』です」と訂正されることは

まずないでしょう。

 

いっぽうここに「大谷」さんがやってきたとします。

大谷翔平選手の活躍により、

いまは世界基準というほどに

「おおたに」と読まれている「大谷」ですが、

世の中には「おおや」さんもたくさん存在しています。

 

名字由来netによれば「おおたに」は筆頭でしたが、

それ以外の読みかたとして

「おおや」「おおがい」「だいや」

「だいたに」「おたに」「おおがや」さんまで

上がっていました。

 

彼らはきっといまごろ、

初対面の人から「おおたに」さん、

と呼ばれて嘆息していることでしょう。

 

 

 

先入観は禁物、「近藤」さんにもこんなにいろいろな読みかたが

 

たったいま、読みかたは「こんどう」さん以外にない、

と断言してしまった「近藤」さんを

同じく名字由来netで検索したところ、

筆者はお詫びしなければならない事態に。

 

「近藤」の読みかた「こんどう」の次はなんと

「ちかふじ」さんでした。

 

続けて「こうどう」「きんどう」「こどう」

「こんとう」「こんどお」「こんど」さん

というバリエーションが存在しています。

 

飛鳥時代、

中臣鎌足天智天皇から賜った

「藤原」氏にルーツを持つ歴史ある名字の

一つである「近藤」さんならではの

多彩な読みかたといえるのでしょう(急に持ち上げている)。

 

次に「近藤」さんという方と出会ったら

「こんどうさんとお読みしてよろしいですか」

とお聞きしなければなりません。

 

 

 

読みかたのバリエーションが多い名字ランキング

 

がぜん名字の読みかたの違いに興味を抱いた筆者、

さらに調べてみました。

 

すると「なまえさあち」というサイトのコラムに

「名字の読みかたの多さ」ランキングがありました。

https://name.sijisuru.com/Columns/fnameyomi

 

読みかた26種類の

1位「丹生」さんから

9種類の15位「角崎」さん

「行田」さんまで16の名字が挙げられています。

 

ランキングを引用させていただく前に、

異なる読みかたが存在する理由として

同コラムが述べている内容をシェアしましょう。

 

その理由はいくつかあって、その主なものは

 

・純粋に名字のもととなった地名や役職名が違う場合

・各地方の方言によって読みかたが変わったもの

・誤読が浸透したもの

 

だそうです。

 

 

名字の由来が違えば、

それに従って読みかたも違ってきます。

 

また、各地方の方言によって特定の音が濁音

(たとえば「だ」「ざき」)になったり、

清音(「た」「さき」)になったりします。

 

現代のように情報の伝搬が速やかでなかった時代には

誤読が誤読のまま伝わって

定着することもあったようです。

 

明治に入って国民すべてに

名字を持つことが義務づけられた時代に、

名字をある程度自由に名乗ったため、

誤って戸籍に登録されることも少なくなかったそうです。

 

 

 

「にお」さんはなんと26種類のうちの一つだった

 

では、文字数の許す限り、

読みかた違いランキングを見ていきましょう。

 

 

1位 丹生 26種類 

たんう、たんお、たんおい、たんしょう、たんじょう、

たんせい、たんにゅう、たんせい、たんにゅう、たんみ、

にい、にう、にお、におい、にき、にく、にじょう、

にび、にふ、にぶ、にゅう、にわ、にわお、のお、

はに、はにゅう、ふにゅう、まるみ、みぶ

 

2位 金城 20種類  

きんじょう、かねしろ、かなしろ、かなき、かねぎ、

かなぐすく、きんしょう、きんき、こんじょう、

かなうすく、かなぐしこ、かなじょう、かなぐしく、

かねぐすく、かねじょう、かなぐす、かなぐす、かなくすく、かなぎ

 

3位 神戸 17種類

かんべ、こうべ、ごうど、かんど、かんこ、

かみど、こうと、こおべ、かなと、かなど、

かみこ、かみと、ごうと、こべ、じんこ

 

4位 神谷 15種類  

かみや、かみたに、こうや、じんたに、みたに、かんだに、

かんや、かべや、じんや、かんたに、かしや、かなたに、

かなや、こうだに、こんたに

 

5位 向田 13種類  

むかいだ、むこうだ、むかだ、こうだ、むきた、むくた、むけだ、

むこうた、むこだ、むこた、むきだ、こうた、むかた、むくだ

 

 

いかがでしょうか、この多彩な読みかたの数々。

 

漢字とひらがなとカタカナが存在し、

漢字にも音読みと訓読みの別があるという

日本語表記の複雑さをこれでもか、

と見せつけてくれているようです。

 

そのうえ、音読みと訓読みにも

何種類かずつ読みかたがあるわけですから、

名字にもこれほどのバリエーションが

発生するのは当然なのかも知れません。

 

 

 

ハンコにもふりがなを

 

ここまでの違いではなくても、

読みかたが複数ある名字の人にとって、

正しく読んでもらえたときのうれしさ、

まちがえられたときの残念さはいかばかりかと思います。

 

対応策はふりがな一択、

というわけではありませんが、

あのシャチハタが「ふりがな印」を販売しているそうです。

 

https://www.shachihata.jp/media/article/feature_230919/

 

難読名字の方だけでなく

「複数の読みかたが想定される方」

にもお薦めされていました。

 

通常のハンコを押すチャンスだけではなく、

いろいろなところに押して正しい読みかたをアピールしたいですね。

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